篠宮龍三.オフィシャルブログ One Ocean〜海はひとつ!

RSSフィードを購読

2013.10.09 Wednesday

1週間。


夏は全然台風が来なかったのに、秋になって台風が二つもやってきて・・・前回の海練習から1週間が空きました。そしてバリ島出発まであと1週間です。

こうなると、一回一回の海練習が勝負です。一本たりとも無駄には出来ません。海は毎日状況が変わりますし、台風や低気圧に左右されます。一定のコンディションはありません。なので、海に出られる日は千金に値します。大事に大事に潜ります。

今年は初めての海や初めての要素を取り入れて自分自身をリフレッシュさせながらシーズンを通して潜ってみたい。そう思ってやってきました。5月のホンジュラス・ロアタン島も今月のインドネシア・バリ島も初めての海での大会です。やはりワクワクですね。どんな海なんだろうか。

天気予報とにらめっこしながら練習でも試合でも、その日その日どのようなプランでやろうかと考えます。しかし、海は気まぐれです。朝になって大荒れ、ということもしばしば。また午後から大しけ、ということも。そういうときにいかに早く気持ちを切り替えられるか。プランBを早く出せるか、なんですよね。自然に寄り添いながら・・・種目や練習内容を変えていきます。

大波ならフリーイマージョンはダメですね。ロープを手繰る種目なので、波があるとロープがバウンドしてしまいます。また流れがきつい日はノーフィンは向きません。推進力の小さい種目なので、いつもより余計に酸素を使ってしまいます。しかし波と流れがある程度あってもウィズフィンならなんとかこなせます。流れもせいぜい水深30mまでしかありません。まあ帰ってきてラストがキツくなるわけですが・・・

やはりコンスタントウィズフィンは一番楽しい種目です。モノフィン一枚でどれだけ深く潜れるか。ここにロマンを感じます。また両足を揃えてモノフィンを履いた瞬間に“フリーダイバー”という新種の生き物になった気がしてきます。水の中を滑るように進む感覚。。。陸上では決して味わえないグライド感がたまりません。

このウィズフィン種目での記録は3年前に出した水深115m。かれこれ、もう3年も経ってしまいました。。。そろそろ更新したいですね。しかしここは先を焦らず、まずは一歩ずつ。step by stepですね。海の種目を通じて海と長く付き合ってくると、やはりゆっくり進むのが一番早いのだと思います。そして海のスポーツはリスクもありますので、大ホームランを狙わずに長く淡々と続けていくことが何より尊いことなのだと思います。


さてさて、残り1週間であと何回海に出られるかな。

バリ大会へ向けて調整を進めていきます。
応援よろしくお願いします!

↓篠宮龍三公式FBページです↓ 練習、大会情報等アップします。







Photo by Takayuki Ide






 

2013.04.14 Sunday

大深度トレーニングスタート!


 

今年初となるDEEPトレーニングへ。ようやく2ヶ月間のプール練習から広い海に出ました。本当に海は気持ちいいなあ〜 美ら海最高です・・・

今日はまず調子を見ながらコンスタントで70mへ。細かい技術のチェックをしながら。去年11月のバハマからそれほどまだ技は落ちていない様子でした。ここからまた技を磨いていきたいと思います。

美しいグランブルーは目にもハートにもやさしい。深く濃い青が沁みます。んーやっぱりここだなあ。。。と、しみじみと感じ入りました。フリーダイビングを続ける大きな理由がここにあります。カラダ一つで深みに潜り、なにとてつもなく大きなものに触れてまた水面に還ってくる。最高のひとときなのです。



ラストは雨が降ってきて風、波も上がってきましたが、沖縄のフリーダイバーたちは今年初のボートでの海洋練習に嬉々として潜っていました。もはやカッパです。。

最後に30mくらいにプレートをセットして遊んでいたら・・・
クジラの歌声が聞こえてきましたよ。そろそろアラスカの北の海へ還る頃ですが、まだ数頭残っているようです。クオーン、と高い声で鳴いていました。もういないだろうと思っていたのでちょっとお得感アリ!

いや〜それにしてもちょっと寒かったけど、ほんと楽しかったなあ。。
海で遊ぶのは最高です。

また今シーズンも真栄田の海、船長、仲間の皆さん、おせわになりまーす!




Photo by 井手さん



その他の写真は公式FBページにアップしましたのでご覧ください☆
↓篠宮の公式FBファンページです。いいね!で応援おねがいします!



2012.05.24 Thursday

DEEP TRAINING@maeda

一ヶ月半ぶりにDEEPトレーニングへ。

晴れて凪いで気持ちよい海。

7月の沖縄大会、そして9月のニース世界選手権団体戦、千秋楽の11月バハマ大会へむけて改めて深度トレーニング開始です。

今日は80m 2:40 

深い所でも流れがありましたが落ち着いてメイクしてきました。
これから大会へ向けて少しずつ調整していきます。

写真をFBにアップしたので良かったらご覧ください☆



 

Photo by Ryuzo

More photos ...




Photo by Igor

More Photos...

2012.03.30 Friday

DEEPトレーニング開始。



真栄田岬沖へ約1マイル、最大深度85m。
数週間のフィジカルトレーニングを経てようやくDEEPトレーニングへ。


シーズン始めということもあり、スローダイブで水深76m、2:46。
ゆっくり手順を確認しながら感覚を大切に潜ります。
毎年このシーズン当初のファーストコンタクトを大事にしています。
あせらずじっくり。


まだクジラ達が沖縄に残っていて優雅な歌を聴かせてくれました。
優しくもどこか切ないホエールソングを聴きながらゆっくりと海底へ。
どこかへトリップしそうな心地よさです。
至高のBGM。
いつもトレーニングしている自分たちのホームグランドに
クジラ達がやって来るというのは最高の喜びのひとつです。
この時期ならではの醍醐味。

やっぱり海はいい。

さあ、世界の頂点を目指して!

今シーズンもご声援よろしくお願いします。









2009.10.23 Friday

10 bars

バハマ大会へ向けた大深度トレーニングが続きます。今日は90mを越えました。夏以来の10気圧です。92m、3分11秒のグランブルーへの旅。

90mの海は、10Lの風船が1Lに萎んでしまう高気圧環境です。

90mを越えると窒素酔いも80m台とはまるで違います。判断力も鈍ってきます。キーンという金属音が聞こえてきます。。。しかしここで自分を信じることが出来なければ100mのバリアを突破することは出来ません。90mを越えると窒素が体中に回ってきます。手足の感覚は薄れ、頭もぼーっとしてくるのです。そんなとき、もう止めて上がりたい、という欲求が生じます。100mという海は自分を信じる力を試されるステージなのです。



台風20号と前線の隙間のエアポケットのような時間帯でした。べた凪。波、流れもさほどなく心地いい海でした。今はもう荒れ始めています。。。次はいつ海に入れるのやら。

台風が近づいています。沖縄県内にお住まいの皆さん、どうぞお気をつけて。

2009.10.20 Tuesday

DEEPER

来月のバハマ世界選手権へ向けて沖縄で最後の調整に入りつつあります。この時期になると海況が安定しないので、一本一本大切に潜る必要がありますね。このところは80−85mでの調整を行っています。

前回のダイブは86m、ダイブタイムは2:58。ここまでは通い慣れた道。ここからは90m+へ向けてミスのないよう慎重に歩を進めていきます。

潜る感覚を言葉で表現するのはとてもむずかしいものですが、深い海の底へ向かって降りていくときはなぜだか、あたたかさや懐かしさ、そして大きく受け入れられているかのような安堵感を覚えます。水は暗く、冷たくなり、孤独な死の世界へ近づいているのに不思議とその逆の感覚に染まっていくのです。死の地帯へ近づくが故になのか、それに対する恐怖ではなく生への喜びや感謝があふれてくるのです。それにしてもいやはや不思議なスポーツですね。。。スポーツというより、思想、哲学、芸術に近いもの、なのかもしれません。実践の場において生と死を見つめることは怖くもありますが、また同時にとても贅沢なことだと思います。

通い慣れた道、と先に言いましたが初めて85m+にトレーニングで潜ったのは2004年のキプロス、いまから5年前でした。あの頃はこの深さが怖くて仕方ありませんでした。実のところ、スタート前に出来ることなら逃げ出したいとさえ思っていたときもあります。しかし今となっては、何度も何度も潜ってきた深度なので、それこそ家の近くのビーチに降りていくような感覚でそこへ向かうことができます。自分の全ての感覚を解放し、グランブルーの美しさを全身で享受できるようになってきました。


水面から30mまではしっかりとキックしていきますが、30mからはキックを止めてフリーフォールに入ります。青のグラデーションの中をすり抜けて滑り落ちていく快感。。。絶え間なく吹く穏やかな風の中にいるかのようです。グランブルーの中で青い風に吹かれる心地よさは陸上の何をもってしても代えることの出来ない得難い経験です。



2009.09.28 Monday

暁光潜水



7時出港で早朝トレーニング。早起きはネムきもちよいです。ぐんぐん昇る朝日とともに船出しDEEPのポイントまで向かいます。青い海にロープを垂らすと、全く流れがなくピン!と垂直に地球の中心へ向かってラインが伸びていきます。生まれたての地球を潜る幸せを噛み締めます・・・

水面で目を閉じてスノーケル呼吸を繰り返すと、海との対話が始まります。。。そうしていると心の中に海のリズムが浸透してくる瞬間があります。そのリズムとシンクロした時が、海の深みへと降りていけるサイン。そんな時はあたかも海と対話をしているような気持ちさえしてくるのです。「行ってもいいですか?」「さあ来なさい」と。そのように海とチューニングがあっていれば多少水面が荒れていても、流れがあっても失敗することはまずありません。逆にどんなに海と自分、双方のコンディションがパーフェクトでもチューニングが合わなければ自分が望む所まで降りていくことはできません。力やワザ、道具に頼った潜りをすれば必ず痛い目に遭います。力でいけばかならず力で跳ね返されるのです。

feel what I feel
take what I take.....

今日は85mのターゲット。いつもよりも力を抜いて楽に潜れました。またマウスフルも調子が良かったため、もっともシンプルな方法でやりましたが、もう少し深く行けそうなエアの余裕がありました。毎回、ぎりぎりのラインへ挑むのではなく、耳にも体にも余分なエアを残しながら上がってくるというのが大切なのです。プレートにタッチした時の感覚は全身に喜びが駆け抜けていくようです。深い海の底で誰かにその喜びを伝えたいけど、誰もそばにはいません。水面までじっとその感情を握りしめてきて仲間たちとハイタッチを交わす時はプレ−トタッチと同じ喜びがあるような気がしています。

2009.09.24 Thursday

GOING DEEP AGAIN

久しぶりのDEEPトレーニングを行いました。このひと月は目の回る忙しさ・・・いったい体はどうなっているんだろうと多少の不安もありましたが、なんのなんの切れは最高によかったのです。毎朝のヨガや新たに取り入れたアスリートピラティスの効果、そして様々なオーシャンアスリートたちとの共演によりすこし生まれ変わった気がします。

昨日はコンスタントで水深80mのターゲット。ボトムプレ−トにタッチしたときに目に飛び込んでくる美しいブルー。グランブルー。どこまでも海の底へと続くブルーの世界に魅入ってしまいます。そして底の知れないブルーに畏敬の念がわき上がってきます。

大いなる青、偉大なる碧。

地球上の青をすべて集めたかのようなブルーの世界・・・

それこそ自分が愛してやまないグランブルーという場所なのです。

やはりフリーダイビングはDEEPに限る!これから沖縄の海も北風が強くなり、船を出せなくなってきます。一本一本を大切に、感覚を研ぎすませて海と調和していきたいと思います。


NHKの取材も始まりました。これから沖縄ひと月、バハマひと月の密着でドキュメンタリーなどの番組を3本撮っていきます。水深80mでのフルビジョン水中撮影、オンボードカメラ状の水中映像、水圧変化によるブラッドシフトの実験、研究の撮影。プール、陸トレ、インタビュー、ライフスタイルの撮影などなど、かつてない密着っぷりです。 番組、OA日などは追ってお知らせしますね。
ご期待ください。


2009.08.26 Wednesday

帰港





  トレーニングを終えて港に戻ると、日が西へ傾き一日の仕事を終えた船たちが佇んでいました・・・おつかれさん。

今日のDEEPトレーニングは夕方4時に出港。メンバーみんな、きっちりとターゲットをクリア。出港前には新たに潜行用ロープを計測し100mまでマーキングしておきました。やはり新しいロープは気持ちがいいものです。シャキッとしますね!

前回に引き続き今回も水深85mのターゲット。耳抜きのテクニック「マウスフル」をしっかりと見つめます。水深をむやみに伸ばすよりもひとつひとつのテクニックを確認し、改良点がないか改めて見ていきます。浅めの深度の方が落ち着いてテクニックを見直せますし減圧症のリスクも減るため気持ちにもゆとりが出て選択肢の幅も増える気がします。自分の場合、一般的なマウスフルでは85m+が限界値。そのため、まずは85mをしっかりこなし、言うなれば、「95m+のためのマウスフル2.0」、「105m+のためのマウスフル3.0」へ移行していきます。単なるマウスフルだけでは100mはおろか90mを越えていくことさえ到底不可能なのです。85mから先は教科書は用意されていません。自分の体と向き合い、うまくいったときのいい感覚情報を認識し、獲得し、その再現性を高めていきます。自分の体こそが教科書だと思います。

いままで積み上げた感覚や技術を一度ゼロに近い所まで戻し、いわゆる"忘却効果”によってアプロ−チをシンプルにしてみたいのです。その方が再現性は上がるはずです。85mから105mまでは3年かかりましたが、バハマ大会までのこれからの3ヶ月間で3年分のテクニックの積み上げの見直しをはかりたいと思っています。ひと月が一年に相当する非常に濃密な時間です。一本の重みをものすごく感じますし、何一つ無駄には出来ません。いままでの85mとは訳が違います。一日一生なり。


2009.08.24 Monday

消える太陽

今日は夕方の潮止まりを狙って大深度トレーニングを行いました。出港前は怪しい雲や風が強かったので様子を見ていましたが、沖へ出てみるとどんどん風も落ち、流れも止まり最高のコンディションに・・・

あまりの心地よさに今日はゴーグルなしの裸眼で潜りました。顔面を何も遮る物がなく、たださらさら流れていく水流がひたすら気持ちいい!そして一点の曇りもないまっさらなブルーの中へ潜行していきます。おそらく60mくらいまでは太陽の放つギザギザが遠い水面に揺らめいているのが分かりましたが、70mを過ぎたあたりでしょうか・・・太陽が消えました。。。上も下も右も左も青一色の世界、グランブルーです。きっと宇宙ってきっとこんな感じなんだろうな、上も下も右も左もなく自由自在。まさにユニバ−ス!ガイドロープがなければ向かう方向が分からなくなってきます。海の中にも宇宙はあるんだなあ。

裸眼で潜ると感覚により一層フォーカスできます。耳抜きのテクニックである、マウスフルテクニックをより磨いていくために視覚情報をある程度遮断し、耳、あご、唇、横隔膜などに神経を集中させます。視覚ではなく水圧を感じる感覚にフォーカスすると面白いようにタイミングがあってきます。今日もちょっとロープが長めに出ていたのですが、ターゲットの水深85mはピッタリあたりました。

体は答えを知っている!

感覚が一番賢いかもしれない・・・



記事検索
月別アーカイブ

プロフィール

篠宮龍三
篠宮 龍三.
しのみや りゅうぞう
プロ・フリーダイバー

2004年 日本人初のプロ選手となる。

2005年 世界ランク1位入賞。(フリーイマージョン種目)

2005〜2007年 国際大会三年連続総合優勝(エジプト、フランス、エジプト)

2008年4月バハマにて、アジア人初の水深100mに到達。世界ランク2位入賞。(コンスタント種目)

2009年4月にはジャック・マイヨールの自己最高記録の水深105mに到達。同年12月には水深107mのアジア記録をマークし、マイヨール越えを達成。(コンスタント種目)

2010年4月にはバハマにて水深115mの現アジア記録を達成。(コンスタント種目)
同年7月は自らオーガナイザーとなり沖縄で世界選手権をアジア初開催。また日本代表キャプテンとして参加し、銀メダル獲得。

2013年5月カリビアンカップにて水深56mのコンスタントノーフィンのアジア記録更新。同年10月バリ大会にてコンスタント種目優勝。

2014年12月バハマ大会にて水深66mのコンスタントノーフィンのアジア記録更新(通算37個目のアジア記録)

2015年4月バハマ大会にて総合準優勝。アジア人男性初のメダル獲得。

国内初のプロ選手として国際大会を中心に参戦中。競技活動の傍ら、スクールや大会も運営する。

OneOceanを自身のメッセージに掲げ、海洋保護を訴えるイベントをプロデュースしている。

一般社団法人沖縄フリーダイビング協会を立ち上げ、代表理事として沖縄でのフリーダイビングの振興を行う。

本の紹介
素潜り世界一
心のスイッチ
ブルー・ゾーン