篠宮龍三.オフィシャルブログ One Ocean〜海はひとつ!

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2009.05.08 Friday

ムービー WATER DRAGON -105m

2009.04.13 Monday

Movie TOMOKO -70m 

コンスタント 日本新記録 −70m

山内知子選手 @ ブルーホール

check this out!

2009.04.13 Monday

PARTY!!!!

セーフティーダイバー、ジャッジ、オーガナイザー、撮影クルー、ドクター、選手、そして応援してくださった皆様ありがとうございました!

バハマの自然と、海、ブルーホールに感謝!

また11月に帰ってきます〜!

2009.04.12 Sunday

Movie -120m by Herbert

2009.04.12 Sunday

Room #105



ジャック・マイヨールに憧れてフリーダイビングの世界に入りました。彼の持つ、思想、哲学そしてその表現力は実際にグランブルーを訪れた事のない人を魅了するのに十分すぎるほどのインパクトがありました。

「ジャックが感じた100mのグランブルー。一体どんな場所なんだろう、自分も実際に訪れて感じてみたい」

そう思い立ち、本格的にトレーニングを開始してもう10年になります。

あこがれだったジャックが最後にマークした105mという深さに実際に訪れてから1週間が過ぎました。世界記録がどれだけ更新されて引き離されても、自分にとって105は特別な数字になんら変わりはありません。とても重みのある記録です。練習で訪れた107mという深さよりも遥かに重みを持つ数字です。

ブルーホールの105mで感じた事を言葉で書き記すのはとても困難です。その体験があまりにも幸福感に満ちあふれた素晴らしいものであり、また自分のつたない文章力でその体験を表現するのはいささか心もとない気もします。しかし応援してくださった方々とその感覚を少しでも共有する事が出来ればと思います。

100mへ向かってブルーホールの中へ奥深く潜っていくと、光はだんだん失われてしだいに青い闇、そして完全な暗闇へと変わっていきます。直径20mほどのブルーホールの入り口ははるか遠くへと遠ざかり、水面とそこに浮かぶ人たちはとてもおぼろげな存在になっていきます。深く、濃い闇の中からその丸い入り口の水面を眺めていると漆黒の闇に浮かぶ地球を見ているような思いにとらわれます。青空、白雲、ちいさな人たち・・・まるで暗黒の中天に浮かぶ青い惑星。きっと月へと向かった宇宙飛行士たちもはるか遠くから地球をこんな風に眺めていたのだろうと、及ばずながらもこの身の内に感じました。

そして水深100mを超えると完全な静寂と暗闇に包まれます。この深く広がる闇は陸上の何をもってしても完全にその質感を再現することは不可能です。真の闇のなかで無限の空間と時間の広がりを感じずにいられません。この空間に身を浸して感じるものはまさに宇宙感覚といってよいでしょう。そしてボトムに到達しタグを引きちぎる瞬間は一瞬のなかに永遠を見るかのような体験です。わずかな時間のはずなのにとても長く感じられるのです。まるでスローモーションを見ているようでした。


競技ロープと手首は1mのセーフティーラニヤードでつながっています。ラニヤードはまるでへその緒です。自分と競技ロープ、そして深海と水面。自分はこのラニヤードをとても象徴的なものと捉えています。このラニヤードがなければ、また途中で切れてしまえば永遠に暗闇の中を漂い続けることになるでしょう。深い海の底ではすべての感覚と経験は本質的なものへ直感的に行き着きます。小さなものは見えず、本質が見えてきます。違いは単なる現象であり、本質とは同一性なのだと気づくのです。すべてはひとつにつながっているという思いに達します。すべての人とすべての自然とひとつにつながっているのだという思いが込み上げてくるのです。


105mはすべてが完璧にできた1本でした。水面、ボトム、そして水面。すべてのプロセスにおいてまったく邪魔な思考の入る余地がなく、調和を感じることができました。潜り終わったあとも心地よさが体に残っていてしばらく余韻を味わいました。心の底から幸福感を感じるダイブで、もうこれで終わりにしてもよいと思えるくらいでした。競技の中にありながら、競技ではないもっと別のものに触れた気がしています。勝負や貴賎といった二元論は打ち砕かれて、OnenessやWholenessというものを深い海の中で感じることができた105mダイブだったと思っています。


2009.04.12 Sunday

FINAL -120m !!!!!!!!!!



ついに出ました。
ハーバート、コンスタントで120mの超特大世界新記録!!!!!!!

もう言葉もありません。まさか114mのあとに120mを決めてくるとは・・・

しかもまだ酸素は足りている様子でした。
まったくサンバやチアノーゼもありませんでした。

どうしたらいいんでしょうか・・・

ウサイン・ボルトを見ているような衝撃。商売上がったり。



2009.04.11 Saturday

DAY 8   EXIT the DARK NIGHT


試合8日目、今日も107を申告しましたが途中でターンしてきました。

今のコンディションでは冷静に考えてこれ以上のアテンプトはやはり無理があるので、試合はまだ明日一日ありますが、今日で切り上げたいと思います。

応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました。
今年はとても苦しいバハマ大会でしたが、皆さんのメッセージでなんども諦めかけた気持ちに火がつきました。本当に何度途中で投げ出してもう日本に帰ろうかと思った事か・・・

今回はコンスタントで102m、105mの二つの日本新記録をマークすることができました。

ジャック・マイヨールのラストレコード、そして彼の自己ベストの105mを日本記録でフォローする事が出来てとてもうれしく思います。これ以上の日本記録はないと、自負しています。これからもし、凄い日本人フリーダイバーが出てきたとしても、ジャックの自己ベストを越えないと日本新にはならないのですから!
たかが日本記録と言われていた数年前までの日本のフリーダイビングのレベルを引き上げて、日本記録というものにささやかながらもプレミアム感を付加する事が出来たと思っています。
暫定で105mは今季世界ランク3位、世界歴代4位。

また後半には、パートナーの山内選手がコンスタントで67mと70mの二つの日本新記録をマークしました。いつも一緒にトレーニングしてきたのでどれだけ努力を積んできたか、よく分かっているつもりでしたが、やはり70mは正直おどろきました!!暫定で今季世界ランク2位!世界歴代7位タイ。


今日のパフォーマンスはハーバートがコンスタントでなんと120m申告!!!!!!!

たまげました。

多くの注目を集める中スタート、しかし様子が変。スピードが一向に上がりません、よくラニヤードをみるとカラビナに小さな浮きをつけて、それを引きずりながら潜行していたのでした・・・しかしうまく行かないようで、わずか10mあまりでターンしてきました。また明日120mやるでしょう。

そして主催者のウィルは88mのノーフィン世界記録を成功させました!おめでとうウィル!!

2009.04.10 Friday

DAY 7  70m for her



ビッグニュース!

山内選手がコンスタントで70mの日本新!

日本人女性初の70mダイバーとなりました。

15年ほど前にウンベルトが出した当時の世界記録に、

そして10年ほど前にターニャが作った女子の当時世界記録に

ついに日本人女性が並びました。

そしてAIDA競技会で世界歴代7位タイ!


篠宮は107m申告で101mターン。まだあと二日あるのでチャレンジしていきます。


ウィリアム・トラブリッジはコンスタント111m申告の109mターン。

ウィリアム・ウィンラムはノーフィン86m申告でしたが途中でターン。みんな疲れが出てきたのかな・・・


2009.04.09 Thursday

off line

大会日程の2/3が終わりました。それにしても長い!今年は去年より1週間はやく入ったのですが、これからはもっとちがう調整方法にシフトしたいと思います。これまでは少しずつ記録を伸ばしつつ本番に臨むというスタイルでしたが、110m前後の調整は練習とはいえリスクと疲れが伴います。これだと心身ともに、もちません。おそらく107mでトレーニングレコードがぱったり止まったのと関係があると思います。107mは今までと同じ調整方法、つまり記録をちょっとずつ伸ばしていくやりかたでした。

そこで非常に参考になったのはハーバートの調整方法です。前からとても気になっていたのですが、彼は練習では110mはおろか100mさえも潜りません。行っても95mで戻ってきます。以前から90m台でどんな風に調整して本番で110m+いくのか?と気になっていました。おそらく95mで口に中にどれだけ空気が残っているのかを毎回確認し、これならあと1回分、あるいは2回分の耳抜きが出来る量の空気だから10mあるいは15m行けるだとろうという判断をしているのだろうと思います。このやりかたでなら、100m−110mの調整を繰り返すことによる減圧症を防ぐことにもなりますし心身ともに擦り切れてバーンアウトすることもないでしょう。110mの世界は練習とはいえかなりハイリスクですし毎回毎回ナーバスにもなります。またちょっとしたミスが命取りにもなりかねません。

トレーニングのラストに101m潜った時、口の中に空気がまだ残っていてあと2回は耳が抜けそうでした。しかも101mで完全に耳が抜けきっていたので110m+は行けそうなイメージをつかみました。やっとみつけたぞ!これだ!と水深100mで叫びたくなりました。そのとき、身をもって完全に分かったのです。これからの調整方法は100mも潜らないでいいんだと。95mのダイブを繰り返し、パッキングの量を増減させながらボトムでの口の中の空気の残量を確認し、それを増やすためのパッキング量、耳抜きの間隔、回数、テクニックを調整していく方法がベストだと。

もしこの方法がうまく行けば、調整期間も短く、またローリスクで、かなり効率的です。試合に際し心身がバーンアウトすることもないでしょう。集中力を保って事に臨めると思います。しかしこれはかなりメンタル面での強さが要求されるので万人向けではありません。練習では95mしか潜らないため(潜っても100m+を1、2本)100mを越えても絶対に揺れないハートを持たなければなりません。ハーバートを見ているとかなりメンタルの強さを感じます。普段はパイロットをしていてヨーロッパの空を飛び回っているのですが、どんな状況でも絶対にパニックにならない、そして絶対に無事に目的地にたどり着くのだ!という強い意志が普段から培われているのでしょう。というよりそういった特性があるからこそ空、海の両方を制しているのでしょう。

大会はあと3日間です。まだ終わってはいないのですが、この新たな調整方法をはやく沖縄にもどって試したいと思っています。この方法がこれからはイケル!とその手応えを実際につかむのが遅かった、と言わざるをえません。これまで約10年フリーダイビングを続けてきたからこそ分かるのですが、一年間で飛躍的に潜水能力が向上するということは、どんなすばらしいトレーニング方法が開発されても、もうありえません。しかし、調整方法をしっかりやれば伸びるという可能性、そしてその方法をつかむ事が出来ました。それがここまでのバハマ滞在のうちでもっとも大きな収穫と言えるでしょう。これからは練習期間と調整期間の境目がよりオーバーラップし、時に調整方法のよしあしがそのまま試合結果に結びつくのだろうと思います。誤解を恐れずに言えばこれからは、練習よりも調整が大事なのです。

最後の練習で101mを潜ったときの口の中の空気残量を思い出して空気をうまく残すこと、その再現を試合期間中にも求めてきましたが、そうそううまくいっていないのが偽らざる現状です。つまり冷静に考えてあと3日で世界記録に到達するのはかなり厳しいと言わざるを得ません。

世界記録更新は今回は非常に厳しいですが、そのチケットはなんとか手に入れた,というのが実感です。本音を言うと、チケットも手にせず力ずくでなんとか前に進もうとしていたため、心のうちでいずれこれでは無理が来る、支障を来す、と分かっていたのです。実は出発前から・・・。そして案の定こうなってしまった、という感じなのですね。しかし、いろいろと悩み、考え、トライを繰り返すうちにようやくチケット=方法論を手にする事が出来ました。

『渡を越してはまた心易き所也』

とは宮本武蔵の言。

イチローは

『スランプの時にこそ絶好調が現れる』 と言っています。

つまり、逆境の向こうには順境があり、スランプの向こうには必ず飛躍がある、という事だと思います。

「今までのように若さとパワーでは、伸びませんよ」と体は言っているのだと思いますね。ここでもう一歩飛躍するために新たな方法を取り入れなさいという事なのでしょう。

スランプの向こうには必ず飛躍があると確かに思いますが、また逆も然りだと思います。つまり今回のスランプは飛躍するために自ら招いたスランプだったのでしょう。飛躍のためにスランプがある、そう思えばまた逆境も味わい深いものです。


2009.04.08 Wednesday

DAY 6   SHOW MUST GO ON


今日は日本新記録が二つでました!

フリーイマ−ジョンで松元選手が60m!

コンスタントで山内選手が67m!!

おめでとうございます!!!

篠宮は107m申告の84mターン、耳抜きエア足りず・・・まだまだこれから!

ハーバートはコンスタント114m、フリーイマージョン91mと立て続けに世界新を連発。今日はノーフィンで88mの世界新申告!3日連続WRなるか?!とアテンションを集めましたが70mくらいで引き返してきました。

そしてUKのサラ・キャンベルはコンスタント100m申告!タグをゲットし、水面でひと呼吸したのちブラックアウト、惜しい!女性初の100m達成なるか?!と思われましたがナイストライですね。次はやるでしょう。


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プロフィール

篠宮龍三
篠宮 龍三.
しのみや りゅうぞう
プロ・フリーダイバー

2004年 日本人初のプロ選手となる。

2005年 世界ランク1位入賞。(フリーイマージョン種目)

2005〜2007年 国際大会三年連続総合優勝(エジプト、フランス、エジプト)

2008年4月バハマにて、アジア人初の水深100mに到達。世界ランク2位入賞。(コンスタント種目)

2009年4月にはジャック・マイヨールの自己最高記録の水深105mに到達。同年12月には水深107mのアジア記録をマークし、マイヨール越えを達成。(コンスタント種目)

2010年4月にはバハマにて水深115mの現アジア記録を達成。(コンスタント種目)
同年7月は自らオーガナイザーとなり沖縄で世界選手権をアジア初開催。また日本代表キャプテンとして参加し、銀メダル獲得。

2013年5月カリビアンカップにて水深56mのコンスタントノーフィンのアジア記録更新。同年10月バリ大会にてコンスタント種目優勝。

2014年12月バハマ大会にて水深66mのコンスタントノーフィンのアジア記録更新(通算37個目のアジア記録)

2015年4月バハマ大会にて総合準優勝。アジア人男性初のメダル獲得。

国内初のプロ選手として国際大会を中心に参戦中。競技活動の傍ら、スクールや大会も運営する。

OneOceanを自身のメッセージに掲げ、海洋保護を訴えるイベントをプロデュースしている。

一般社団法人沖縄フリーダイビング協会を立ち上げ、代表理事として沖縄でのフリーダイビングの振興を行う。

本の紹介
素潜り世界一
心のスイッチ
ブルー・ゾーン