篠宮龍三.オフィシャルブログ One Ocean〜海はひとつ!

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2010.07.30 Friday

【Number Web】10年越しに叶えた2つの夢。フリーダイバー・篠宮龍三、闘いの軌跡。



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このブログでお世話になっているNumber Webに記事が掲載されました。

文章は野田幾子さん、写真は山田周生さん、永嶋奏子さんです。


6ページに渡る長編です。どうぞご覧ください。



10年越しに叶えた2つの夢。フリーダイバー・篠宮龍三、闘いの軌跡。〜日本で世界選手権、初開催〜

http://number.bunshun.jp/articles/-/41734


2010.07.11 Sunday

銀メダル。

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日本、アジア初のフリーダイビング世界選手権が閉幕しました。

一夜明けて、とうとう終わってしまったんだな、という少し寂しい気持ちがしています。始まってみると本当にあっという間。夢のような時間でした。このブログでいろいろと書いてみたいと思います。


まず、選手として。

最後のダイナミック種目で日本男子は首位デンマークとの5点差をひっくり返し金メダルを目指しましたが、デンマークの快進撃の前に力及ばず、約30点差で二位。銀メダルに終わりました。コンスタントで一位になりましたがスタティックで点数の上乗せが出来ず苦戦。金メダルを取るためのそれぞれの目標値を設定して競技に臨みましたが。。。

昨日はとても調子が良く、篠宮は自己ベストの203mを出しました。他の二人も205mで3人200m越えでしたが、いやはやデンマーク強し。208m、229m、229mとあっぱれな内容。しかも前半に固めて早々と3人終わらせて他国の選手たちにプレッシャーを掛ける戦略。あとはビールを飲んで高みの見物〜!計算してみれば日本は当初の目標値を達成したとしてもやはり同じ結果でした。完敗です。


これまで2000年のワールドカップ・スイス大会と2002年のパシフィックカップオブハワイでいずれも銅メダルを獲得しましたが自分にとって世界選手権では初のメダルです。近年では世界選手権が一番メジャーな国際大会。ようやく世界選手権のメダリストとなりました。その点ではホッとしています。過去の銅よりひとつ上の銀ですしね。しかし、やはり金をめざしていたので悔しさは正直かなりあります。勝機は多分にありました。自国開催、ホームでのアドバンテージをフルに生かして金メダルへの絶好のチャンスだったのに!しかし三人とも最後まで自分たちのベストを尽くして戦って負けたのでこれが今の自分たちの実力と思うほかありません。でもやっぱりくやしー!次は金獲るぞー!!!またがんばろうぜ。




オーガナイザーとして。

今回はたくさんの自己ベスト、ナショナルレコードそしてワールドレコードも生まれました!まず日本人では広瀬花子選手がスタティックとダイナミックで日本新をマークしました。本当におめでとう!!日本の勝利に貢献。若手のエース、これからが本当に楽しみです。そしてフランスのフレデリック選手がダイナミックで255mの世界新!!!ラストのヒートを一人で潜り、大注目の中おおいに盛り上げてくれました!かっこよかったぜ!!!また今大会ではウィル、篠宮が100mオーバーのダイブを決めました。ギオムはロープトラブルがあったものの98mまでいってきました。ハイレベルなパフォーマンスが展開されたのは、沖縄という地のゆったりとした雰囲気もさることながらなによりスタッフの力がとても大きかったと思います。選手の多くからスタッフのホスピタリティーにお褒めの言葉を頂きました。100mダイバーを3人潜らせ、ダイナミックで世界記録もがっちりサポートしたみんな、本当に素晴らしかったよ。本当にお疲れさまでした。一緒に歴史を刻んだこのチームを誇りに思います。


前にブログでも書きましたが自分の夢は二つあります。ひとつは日本に世界選手権を誘致すること。そしてもうひとつの夢は日本人世界王者を創出すること。このふたつの夢を達成することで日本にフリーダイビングというスポーツが根付いていくきっかけになるはずだと信じてこれまでやってきました。そして・・・今回一つ目の夢は叶いました。そして二つ目の夢は日本女子チームが叶えてくれました。女子は過去二連覇のロシアと表彰台常連のアメリカを退け実力で金メダルを獲得しました。日本人がとうとう世界チャンピオンになりました!!!自分がオーガナイズした大会で日本人が世界一になるなんてこれはもう夢のような気持ちです。男子は銀に終わりましたが、その悔しさを補ってあまりある成果だと思います。素晴らしいチームワークでした。本当におめでとう。みんな輝いていたよ。




最後に。


ひとりの人間の中にオーガナイザーとアスリートを共存させるのは予想以上に難しい作業でした。オーガナイザーとしてはいかに安全に大会を運営するかに腐心します。また、アスリートとしてはいかにパフォーマンスを伸ばすかにフォーカスします。ひとりでディフェンスとオフェンスとやるようなものです。運営側にトラブルがあればどうしても心はディフェンシブに傾きます。それはアスリートとしては時に足かせとなる場合もあります。必要以上に臆病で神経質になってしまっていたのかもしれません。それは自分だけでなく他人に対しても。。。またチーム戦略を巡り言葉や説明、配慮が足らず極めて不快な思いもさせてしまったと猛省するばかりです。


今回男子チームは金を目指して全員で全力でそして無心で闘いました。結果としては力及ばずの銀。いまは悔しさがこみ上げてきます。しかしこれから時間が経てば味わい深いメダルとなるかもしれません。ガチンコでデンマークとやりあって得た銀ですから。最後まで一緒に闘ってくれた野口コーチ、大島選手、濱崎選手、今野選手、どうもありがとう。過去最強のチームで闘えてほんとに幸せでした。

そして大会を支えてくださったスポンサーの皆様、ホテルの皆様、プールの皆様、漁港の皆様、ジャッジの皆様、観客の皆様、メディアの皆様、関係者の皆様、多大なるご支援とご声援を頂戴し心より御礼申し上げます。どうもありがとうございました。

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2010.07.08 Thursday

スタティック種目終了!

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スタティック種目が終わりました。

日本男子は篠宮6:58、濱崎6:51、大島6:43でした。

篠宮はいまいち伸びず苦戦。目標の7:30はやや遠かったです。水温31度、緊張感により脈が落ちず終止ドキドキ状態。濱崎、大島の両選手はターゲット6:30を越えて上出来!でした。2人の善戦のおかげで、3人のスタティックでの総合得点は当初の目標と同じになりましたが、個人的には7分も越えられずやはり悔しさが残りますね。。。キャプテンのミスを埋めてくれた二人には感謝です。ありがとう。助かったぜ。愛してるぜバディー!

よし、ダイナミックで挽回しよう。



コンスタント+スタティックの総合順位は首位デンマークに5点差で2位。コンスタントでは5点差でデンマークに勝っていましたが、コンスタント+スタティックが終わってみると5点差でひっくり返されました。。。3位のフランスとも僅差。ラストまで全くもって油断なりません。

この3カ国で優勝を巡って10日のダイナミックで決戦!

最後まで正々堂々と美しく競い合おうぜ!(デンマーク!!)


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2010.07.07 Wednesday

コンスタント種目終了!

二日間延期となったコンスタント種目二日目がようやく今日終了しました。いまは本当にリラックスしています。ほっ。海洋競技はやはりフリーダイビングのメイン競技。そしてコンスタントはプール種目に比べてより大きなリスクが伴いますが、フリーダイビングの神髄とも言える種目。これがやりたくてみんなフリーダイビングをしているのです。そしてこのちゅら海で世界のトップダイバーたちに気持ちよくコンスタントをやらせてあげたくて沖縄に世界選手権を誘致したのです。それが。。。

一日目を終えて、二日間連続で海は大時化。ウミンチュもお手上げ状態でした。予備日の二日間を全て使い切ったらせっかく潜ったコンスタント一日目の選手たちの成績が無効となり、あとはプール二種目でのチーム戦となってしまいます。これでは沖縄でやる意味がなくなります。この二日間はあらゆるネットの天気予報をチェックし続けました。このヤキモキ感といったら!

今日はようやく風も落ち着いて波も落ちなんとか競技が出来るレベルに。そしてトップダイバーNZのウィルが大会最大深度の105mをクリア!おめでとう!!続くフランスのわが盟友ギオムも102mにトライ。互いの自己ベストが115mなので今回も102m同士でブラザーズ!なんか縁を感じました。しかし、、、ギオムは浮上するなり「90m過ぎた所で斜めに別のロープが絡んでいてボトムまで行けなかったよ!」と主張。98mでターンしてきました。これは未だかつてないくらいの大変なトラブルです。競技は中断。急いで競技ロープを引き上げましたがあと10mで引き上げ完了というところで絡まったロープのテンションがかかり二本のロープが完全にロック。絡まったロープを水中でなんとか外し、外洋まで別のボートで絡んでいたロープを曳航しブイをつけてリリース。一時的に競技は中断され、あわやキャンセルかと思われましたがスタッフみんなの迅速な対応により、Aゾーン14分遅れ、Bゾーン28分遅れでリスタート。コンセントレーションを高めていた選手は大変だったと思いますが、なんとか競技を続行することができました。ほんとよかった。

今日は篠宮は船で現場監督をしていましたが、このトラブルにはかなり焦りました。。。はじめての経験でしたがよく続行できたと思います。最後はもう執念でした。百戦錬磨の仲間たちがいたから乗り越えられたと思います。時間が押しても文句を言わずに淡々と自分の準備を進める選手、そして緊急の事態に迅速に対応してくれた船長さんとスタッフたち、適切なアドバイスを与えてくれたジャッジの皆さんに感謝申し上げます。ありがとうございました。



そして。


コンスタントを終えて日本男子はなんと1位!

日本はコンスタントで世界最深の国となりました!!



今日はラストの濱崎選手が72mをクリア!サムライ全員成功!濱崎選手、ハワイで3ヶ月間トレーニングしてきた成果を十分に発揮し余裕のパフォーマンス。日本は、篠宮102点、大島81点、濱崎72点、合計255点を獲得!続いてはデンマーク250点。そして3位はフランス243点。優勝候補筆頭だったNZは全員成功すれば255点で日本とコンスタント同率一位でしたが、ガイ選手が惜しくも失格。NZは193点に。以上の4カ国で優勝争いをすることは予想していましたがこの段階で日本、デンマーク、フランスの3カ国にしぼられたと言えるでしょう。


次は8日にスタティック。コンスタントが2日間延期となったため当初予定していたスタティック競技二日間を一日でやることになりました。デンマークは5点ビハインド。彼らも調子を上げてきています。スタティックで日本はもっと貯金を作りたいと思います。そして最終日、10日のダイナミックで決戦だ!

Go for it !

2010.07.04 Sunday

コンスタント競技一日目 公式結果


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2010.07.04 Sunday

開会式 ムービー



from official blog

http://blog.aida2010.net/

2010.07.03 Saturday

コンスタント競技一日目

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ついに競技が始まりました!今日はコンスタント競技一日目。日本男子は篠宮、大島、リザーブの今野が出場。それぞれ申告通りの深度を決めました。篠宮102m、大島81m、今野50m!!!水面はかなりラフでしたが、水中はいたって穏やか。流れもなくあたたかく美しいちゅら海、ちゅらブルーに包み込まれてきました。

本当にようやくここまで漕ぎ着けました。。。沖縄に大会を誘致しようと動き出してから何年経ったのでしょうか。思い起こせば2002年からこの夢を抱き続けてきました。この8年間はあっと言う間のようであり、やはり長かったような気もします。港を出て選手搬送船から競技船で忙しくうごきまわるスタッフたち、ジャッジ、ウミンチュの皆さんを見ていたらとても感慨深いものを感じジーンときました。夢は叶うんだね・・・。

日本に、沖縄に、フリーダイビングの世界選手権を呼ぼう!と言い出してから幾多の壁にぶち当たってきました。しかしようやくこの日を迎えることができ、また素晴らしいスタッフたちに囲まれて無事に100mを越えることができて本当に感無量です。また世界から選手たちが沖縄を目指して集まってきてくれて本当にうれしいです。人と人、そして人と自然とのつながりを極限状態の中で感じることができる。心と体そして自分と海との調和。そして海との対話が生まれます。やっぱりフリーダイビングは素晴らしいスポーツです。そしてチーム戦はやっぱり面白い!

明日は海況が悪く、競技はキャンセル。あさって以降に延期となりました。日本男子はあと濱崎選手を残すのみ。しっかり休みをとってばっちり決めてくれると思います。皆さんも濱崎選手にあたたかい声援をよろしくお願いします。コンスタント種目で残りの全選手が成功すれば日本と NZが同率一位で並びます。みんな無事に成功して欲しいですね。風よおさまれ〜!


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2010.07.01 Thursday

コンスタント公式練習

公式練習が始まりました。各国、競技日と同じセッティングの船の配置やラインを確認しながらターゲットを行います。天気は曇りのち雨。波は1.5m−2.0mそして流れはほとんどなし。水中は穏やかに深いブルーが広がっていました。今日は日本代表全員で潜りました。自己ベストの広瀬選手おめでとう!大島選手、平井選手もベストに迫るパフォーマンスでした。篠宮は今回はじめて100mを越えました。95mくらいからでしょうか、キーンと迫ってくる窒素酔いにも対処できました。これで大丈夫です。

明日はコンスタント公式練習2日目。そしてコンスタント競技の申告を行います。競技は7/3、4の二日間。いずれか一日に割り振られて潜りますが、どちらになるかは明日の申告が出そろってからでないと分かりません。公式練習+試合の3日連続で大深度を潜ることになるかもしれないので、明日のトレーニングをキャンセルして体力を温存しようとする選手も。

もう戦いは始まっています。




前回優勝のフランスチームのクリスチャンからお褒めの言葉を頂きました。

「よくオーガナイズされた大会だね、おめでとう!」

スタッフのみんな、自信持っていこうぜ!!


明日も頑張ろうぜ。


2010.06.30 Wednesday

開会式スピーチ

始まりましたよ! 世界選手権!!

開会式でオーガナイザーとしてスピーチさせていただきました。

開会式に出たかったのに、会場の外で働いてくれていたスタッフ、そして県外から応援してくれている皆さんと想いを共有したいと思い、以下スピーチの内容をブログに書かせていただきます。

ご声援、ご協力本当にありがとう。



Hi I'm Ryuzo Shinomiya, the organizer of this WC.

The organizers of  Freediving World Championships, Okinawa 2010 Japan, are very pleased to have all of you here in Okinawa.

About 60 top athletes from 12 defferent countries are meeting here in Chura ocean and will show us their wonderful performance and skilled team work.

Chura means "beautiful" in a traditional language in Okinawa.

I'm sure that you, the top freedivers from all over the world, will find the beauty of the Okinawa Chura water.

AIDA JAPAN has been participating in the WC since 1998.

Today, after 12 years, we are hosting Asia's first freediving World Championships in Japan.

We have had great experience through the WCs in the past 12 years.

We really appreciate the athleates, staff, organizers, and the opportunities we had during the past WCs.

The message of this diving competition is 'One Ocean', which I hope will make the spirits of all athletes be ONE.


Finally, I wish the next 10 years will witness a great expansion of the freediving scene in Asia.

Enjoy Japan's and Asia's, first AIDA Freediving World championships.

Thank you very much.

 

2010.06.30 Wednesday

KICK OFF !!!!!

ついに今日から開幕!

ここ沖縄は快晴!

晴れ渡っております。

沖縄初、日本初、そしてアジア初となるフリーダイビングの世界選手権がいよいよスタート!世界12カ国から約60名の選手が沖縄の美しい海で覇を競い合います。今回はチーム戦。一人3種目を行います。種目はコンスタント、スタティック、そしてダイナミック。3人ひとチームの国別対抗戦となります。3種目X3人=9個の得点のうちひとつでも落としてしまうと上位入賞はなくなります。また一人だけ突出していても他の2人の力が及ばなければ上位には食い込めません。個人の欲も押さえなくてはいけません。団体戦ではリスクを侵して個人記録をおおきく伸ばすのは御法度。チームとしての結束、戦略が求められる大会です。最後まで勝利の行方は分かりません。最終日のダイナミック種目で全てが決まります。それまでドキドキ、ワクワクです。

沖縄に世界選手権を誘致しようと動き出してからたくさんのスタッフ、スポンサー、メディアの支えがあってようやくここまで漕ぎ着けました。あとはいいコンディションの海で選手が気持ちよく安全に潜ることを祈るばかりです。

ご協力くださった皆さん、沖縄に集まってきてくれた選手の皆さん本当にありがとう!!!

ともに素晴らしい大会にしよう。

そしてともに歴史を刻もう!


One Ocean


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プロフィール

篠宮龍三
篠宮 龍三.
しのみや りゅうぞう
プロ・フリーダイバー

2004年 日本人初のプロ選手となる。

2005年 世界ランク1位入賞。(フリーイマージョン種目)

2005〜2007年 国際大会三年連続総合優勝(エジプト、フランス、エジプト)

2008年4月バハマにて、アジア人初の水深100mに到達。世界ランク2位入賞。(コンスタント種目)

2009年4月にはジャック・マイヨールの自己最高記録の水深105mに到達。同年12月には水深107mのアジア記録をマークし、マイヨール越えを達成。(コンスタント種目)

2010年4月にはバハマにて水深115mの現アジア記録を達成。(コンスタント種目)
同年7月は自らオーガナイザーとなり沖縄で世界選手権をアジア初開催。また日本代表キャプテンとして参加し、銀メダル獲得。

2013年5月カリビアンカップにて水深56mのコンスタントノーフィンのアジア記録更新。同年10月バリ大会にてコンスタント種目優勝。

2014年12月バハマ大会にて水深66mのコンスタントノーフィンのアジア記録更新(通算37個目のアジア記録)

2015年4月バハマ大会にて総合準優勝。アジア人男性初のメダル獲得。

国内初のプロ選手として国際大会を中心に参戦中。競技活動の傍ら、スクールや大会も運営する。

OneOceanを自身のメッセージに掲げ、海洋保護を訴えるイベントをプロデュースしている。

一般社団法人沖縄フリーダイビング協会を立ち上げ、代表理事として沖縄でのフリーダイビングの振興を行う。

本の紹介
素潜り世界一
心のスイッチ
ブルー・ゾーン