篠宮龍三.オフィシャルブログ One Ocean〜海はひとつ!

2011.11.03 Thursday

11/13 那覇・ジュンク堂 トーク&サイン会

11/13に那覇のジュンク堂にて新刊「心のスイッチ」発売記念

トーク&サイン会を開催します!

入場無料です。

沖縄県内の方、ぜひお越し下さいませ!


おまちしております☆



竹書房刊『心のスイッチ』発売記念

プロ・フリーダイバー 篠宮龍三トーク&サイン会


■20111113() 18:00〜 ※参加無料

場所:ジュンク堂書店1F正面入口 特設会場


ジャックマイヨールを越えた唯一の日本人、篠宮龍三。


整理券は必要ありません。ご参加無料です。

席に限りがございます。満席の場合はお立見になります。

講演会終了後、書籍お買上げの方にサインを致します。

2011.10.24 Monday

【心のスイッチ】朝日新聞書評 掲載!

viewer

2011年10月23日付の朝日新聞書評に新刊「心のスイッチ」が取り上げられました!


担当編集者Nさんいわく 



朝日の書評にはなかなか取りあげられるものではありません。


とのことです! 

光栄です。

皆さんぜひ!!


 

2011.10.14 Friday

【本日発売】新刊「心のスイッチ」10/14発売

とうとう、この日が来ました。

新刊「心のスイッチ」発売です!

担当編集者Nさん、取材構成のTさん、
素晴らしい写真を提供してくださった写真家の皆さん 
この本の制作に関わってくださった全ての皆さん
本当にありがとうございます。


一時はもうどうなるかと思うことも多々ありましたが、
なんとかこの日に漕ぎ着けることが出来てとても嬉しく思います。


もう既に都市部の主要書店では昨日から発売されているようです!
沢山の方からFBやツイッターで書店に平積みにされている写真がアップ
されてきています。ぜひこの週末でじっくり読まれてください。
感想などもお待ちしております!

沖縄では19日頃からだそうです。
アマゾンでも順位が上昇中。
なかなか好調のようです!



このカウントダウンブログに最後までおつきあいくださいまして
どうもありがとうございました。

本日で一旦終わりますが、またいろいろとご報告させてください。

多謝!!!

2011.10.13 Thursday

【明日発売】新刊「心のスイッチ」10/14発売


3度目の挑戦。
夢のエベレスト山頂まであとわずか。

自然はときにあまりにも残酷です。
7800mにおいて頂上アタック用にデポしておいた食料や器材が
カラスに襲われていたなんて、誰が想像し得ただろうか。
その事実を前にして、いったいどれほど落胆しただろうか。


いっそこのまま消えてしまいたい。


心がそう囁くかもしれません。
その時の彼の気持ちを真に理解出来る人などいないかもしれません。

しかし、
そこで下山する勇気を持ち得た栗城さんに心からの拍手を送りたいです。

生きてこそ。

生還こそが最大の成功。


栗城さん、みんな日本で待ってます。
胸を張って日本に帰ってきてください。
また私たちに話を聞かせてください。

そして世界の頂点をまたともに目指そう。
生きていればまた何度でも挑戦出来ます。

何度でも立ち上がる姿をいまこそ日本のみんなに見せよう。
日本人は最強なんだ。




自分も今回のギリシャ世界選手権では久しぶりの大失態、かなり痛い目に遭いました。


失敗したときがまたスタート。
そのとき、自分が自分らしくいられるか。
しょげずに前を向けるか。
失敗した時、離れていく人もいるだろう。
唾棄しながら批判する人もいるだろう。
その時こそがチャンス。
真の友人に出会えるチャンスなんだ。

失敗したときに、「お疲れさん、またやろうぜ」って
言ってくれる人がいたらもう成功だよ。
帰って来る場所、迎えてくれる人がいたらそれはもう大成功だ。

なにも言わず離れてていく人がいたら「その時がその時」って
思えばいい。いつかは離れていく人だったんだから。



失敗はフィルターなんだ。
全てを考え直すチャンス。
無駄なものや考えがリフレッシュされて
新しくうまれ変わるチャンス。
そのときのフィルターに引っかからない人とは
ご縁がなかったんだと、会わなければいいさ。




大成功も大失敗も自分も周りも試されるチャンス。

自分が、
成功しても天狗にならず、謙虚に感謝出来るか。
失敗してもうなだれず、堂々と胸を張っていられるか。

得意淡然
失意泰然

そんな心でいられるか。



周りは、
応援するそのアスリートが成功したら、その結果だけ共有しようとします。
失敗の連続の苦しいプロセスは共有してくれないものです。
成功の共有。
それはもっとも簡単なこと、だれでも一緒に盛り上がることが出来ます。
なでしこのフィーバーぶりをみれば分かります。でもそれでいいのかな。


そして応援していたアスリートが失敗した時、サポーターも試されています。
自分の壁と彼の壁を重ね合わせ、何度でも立ち向かっていこうと、自分の力に換えられるか。
応援する彼が成功するまで自分も応援を続けられるのか。
自分も最後まであきらめずともに戦えるのか。
苦しい気持ちに寄り添うのは簡単なことではありません。
誰しもできれば見ないふりをしていたいものですから。


現象はいつもニュートラル。
それをポジティブととらえるか、ネガティブととらえるかは
個人の心にゆだねられています。
決定権はいつも自分にあります。
選択する自由はいつも自分の心にある。

成功も失敗も、どうとらえるかという試練なのです。







「心のスイッチ」の制作を開始したのはちょうど一年前。
この沖縄でスタートしました。
この一年、本当にいろいろなことがありました。
いよいよ明日発売かと思うととても感慨深いものがあります。


沖縄世界選手権の誘致、開催に成功し銀メダルを取れたこと。
本当に沢山の人に出会えたこと。
マイナースポーツのアスリートではまず出会えないような方たちにも
お会いし、その志やパフォーマンスにかける思いに感銘を受けました。
普通では会えない人や場所に出会えてそのうち浮き足立っている自分がいたことも否めません。
スクールでは沢山の生徒さん達と伊豆や、沖縄、都内のプールで潜りました。
楽しいこと、苦しいこと本当に沢山のことを経験しました。
そんな中、大地震が起こり、自分のあり方、今後の行く先を根底から
考えさせられました。目が覚めました。

自分が一番やりたいことは何なのか。
自分が果てる時、どこで誰といたいのか。





なぜこんなにも短い期間に未曾有の天災が日本列島を襲っているのでしょうか。
命の尊さを考えさせられるこのようなときに、自分の命と向き合うことや自然との調和、心のあり方を書かせていただいた本を出版するのも運命なのだと思います。
災害についても自分なりの考え方を書かせていただきました。


このようなときに、海のことは考えたくもない、見たくもないとおっしゃるかたも沢山いるかと思います。
海のスポーツなんてやってる場合じゃないのかなとか、海で挑戦する姿なんて痛々しいだけなのかなとか。
海でいい結果を出しても今は誰の心にも届かないのかなとか、いろいろと何度も考えました。

しかし、このようなときだからこそ、自然相手のスポーツで
命がけでつかんだものを沢山の人たちと共有したいという思いが
強くあります。

自然や海の容赦ない怖さだけでなく、
自然の美しさも伝えていきたい。
自然と一体となり、調和したときの人間の可能性の大きさもまた、この本の中で皆さんと共有できたらと思っています。





覚悟を決めた時、腹をくくった時、
そんな心のスイッチが入った瞬間、全てが好転していきます。
勝負の世界において、また大会運営において
そのような奇跡を何度も見てきました。


フリーダイビングというある意味命がけのスポーツで文字通り命がけでつかんだ、生きるためのエッセンスを皆さんと分かちあえることを願っています。


さあやろう。

ここからだ。


スイッチオン!!!





 

2011.10.12 Wednesday

【あと2日】新刊「心のスイッチ」10/14発売


さあいよいよ発売まであと二日に迫りました。
この本では4章立て。
昨日で最終章までの紹介が終わりました。


そして今日は巻末のスペシャルな対談について書きたいと思います。

お相手は、無酸素でエベレスト単独登頂、そして頂上からの
インターネット中継に挑戦している栗城史多さん。

今まさに、頂上を極めようとしているところです。
ぜひチェックして、応援しよう!
エベレスト山頂からのネット生中継、歴史的な快挙です。

栗城さんの事務所のTwitterによると、明日13日のお昼頃いよいよ登頂アタックとなるそうです!!!みんなで応援しよう!!!

現在の登頂予定日時10月13日(木) お昼11〜14時頃に登頂生中継のパブリックビューイングが全国各地で開催されます。 お近くにお住まいの方は是非、パブリックビューイング会場で多くの方と共有して下さい!詳細はこちら→ こちらからネットでご覧になれます。


1970年代、メスナーが無酸素でエレベレストを極め、
マイヨールがフリーダイビングで100mへ。

その当時、日本人の誰もが、酸素なしでの海と山への極限へのチャレンジに驚愕したことでしょう。
 
しかし、いま日本人の若者がその最高にステージに立とうとしています。
いまこそ日本人の真の強さを見せるときです。


栗城さんとは去年の夏頃、雑誌の対談でお会いしました。
それ以来、たまに会ってランチをしたり、連絡をまれにする程度ですが
それで十分だと思います。一語で伝わる世界があります。
結果や生死を越えたものをみている人だなと思い、嬉しくなりました。

いつだって夢への挑戦はスタートは孤独なものです。
しかし、彼が言うようにネット生中継による「冒険の共有」で
日本や世界で心と心がつながり、孤独は喜びに、夢は現実になるのだと思います。

自分も栗城さんと話す度に言葉の向こうにある世界を共有することができて
とても心があたたかくなる思いがします。ここに仲間がいるんだと。

同じ世界観、死生観を共有出来る日本人に出会えた喜びは大きいです。
会う度に思うのは、全くと言っていいほど同じ世界を見ているなあと。
フィールドは違っても全ての道は最後はひとつに繋がっているのではないかと思います。


今回の対談もエベレスト出発前でとても忙しい中にお付き合いくださいました。
栗城さん、ほんとうにありがとうございました。
また今回も素晴らしい対談になりました。
「死を糧に生きる」というタイトルで、逆境、生死、極限状態での意識などを語り合いました。

栗城さんの考え方で感銘を受けたのは、

「苦しいときほどユーモアを忘れてはいけない」

という言葉。

疲れて余裕が無くなってくるとギャグやユーモアのセンスが失われてくる。
そうなると、周りを見渡す心の余裕も薄れ、天候の変化にも気づかなくなってくる、というのです。
なるほど、と思いますね。
いつも笑い声の絶えないフランスチームの面々が思い起こされます。
アホなこと、面白いことを考えることは成功への大切なファクターなのですね。

その他、対談では貴重なお話が沢山聞けました。
いつも勉強になります。


そんな栗城さんとは鎌倉でライブでの対談も予定しています。




無酸素での自然への挑戦、そして日本を襲った自然の脅威など

自らの体験をもとに2011年を対談で振り返りたいと思います。

2012年への希望を込めて。


日時

2011123日(土曜日)

13:30開場/14:00開演


場所

鎌倉・光明寺 本堂



チケット価格 

4,500円(座席指定ナシ)


チケットぴあにて、チケット発売中

http://ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=1141143




また書きたいことが沢山あってまとまらなくなってしまいましたが、


とにかく、明日13日のお昼は

こちらでエベレスト山頂からの景色を栗城さんとともに眺めよう!

冒険の共有!!!

http://everest.kurikiyama.jp/ 





 

2011.10.11 Tuesday

【あと3日】新刊「心のスイッチ」10/14発売


はい、このカウントダウンブログ、とうとうあと3日になりました!


読んでくださっている皆様ありがとうございます。

ネタ切れにはならず何とかなりそうです。
ホッ。


最終章は思い入れが強く沢山のことがらを書いています。

今日は夢のスイッチ、One Oceanについて。


ひとつ目の夢、世界選手権の日本誘致も無事終えて、
もうひとつの夢である世界一になる夢だけをこれから追いかけていこうと思います。

それは伝えたいメッセージがあるから。


海はひとつ

One Ocean


これが篠宮が一番伝えたいこと。

このメッセージにはエコロジーとコミュニケーションのふたつの
思いを込めています。



まずはエコロジー。


よく人は「七つの海」と言いますが、海は大陸とちがって七つに分かれているのではなくすべてひとつにつながっています。

それゆえ、よくも悪くも人の行いがそこに全て反映されるのです。

沖縄ではお隣の国の漂流物がたくさんビーチに流れ着いています。
これは逆もまたしかり。
日本のゴミが海流に乗って太平洋を漂い、ミッドウェイやオーストラリアなどに流れ着いていると聞いたことがあります。
また太平洋全域では沢山のプラスティックゴミが漂い、それらを並べると
北米大陸の面積に匹敵するのだとか。


ひとつにつながっているからこそ大切にしなければならないと思うのです。
自分の身近な海、身近な自然を。

また、水の旅は横方向だけでなく、縦にも循環しています。
海の水が水蒸気となり、雲となり、雨となり、山に降り、川を下ってまた海に戻ってきます。
その一カ所で水や海を汚すと世界中に拡散してしまいます。
それをいかにイメージ出来るかだと思うのです。
自然を汚せば必ず、いつか自分のもとへ跳ね返ってきます。
そして自分を傷つけることになります。
自分とは「自」然の「分」身なのですから。



One Oceanにはもうひとつのメッセージがあります。


それはコミュニケーション。


それを思う最大のきっかけは、エジプト、ダハブで起きた2006年の爆破テロ。

前年ダハブの大会で優勝したので二連覇を狙い、その年も出場する予定で準備をしていました。
しかし大会一ヶ月前、前乗りした大会出場予定の選手がテロに巻き込まれ重傷を負ってしまいました。
そのことは自分のなかに9.11以上の衝撃を残しました。
こんなにも身近なところでテロの標的になってしまう仲間がいるなんて。
もしかしたら自分も巻きこまれていたかもしれない。
いい知れぬ恐怖と黒い憎悪が腹の底に渦巻きました。
しかしこのような反応こそがテロリストの狙い。思うつぼです。
ここから全てのテロとの戦争が始まるのだなと感じました。


このことはいままできちんと文章にしてきませんでした、重すぎると。


しかし。
今回の本ではしっかりと事実と感じたことを書かせていただきました。





勝つことが全てではなく、勝ちを越えたものがあると思います。

しかし、勝たなければ何も発言出来ないとも感じます。

世界の頂点でOne Oceanとさけぶ!

これから本当の戦いが待っています。


2011.10.10 Monday

【あと4日】新刊「心のスイッチ」10/14発売


この3連休は宮古島、池間島に行ってきました。
宮古では講演会を、そして池間では講習をしてきました。
今日は八重干瀬へ!!!
カメ3匹、イソマグロ4匹、サンゴにキンギョハナダイ、ソラスズメの乱舞。
そしてもちろん、講習生の自己ベストも出ました!
参加してくれた生徒の皆さんありがとうございました。 


最終章の夢のスイッチの続きです。

フリーダイビングを通じて実現したい二つの夢。

世界選手権日本誘致。
そして
日本人として世界一になること。
この二つの夢をかなえることで日本にフリーダイビングを
もっと認知させることが出来ると考えたのです。

去年は沖縄に世界選手権を誘致することが出来ました。
一つ目の夢を叶えました。

残るもう一つの夢は、世界一になること。


ずっと追ってきた夢です。
コンスタント種目で一番を取ること。
これまでのコンスタントでの世界ランクは最高で2位。(2008年)
他の種目では過去に世界ランク一位を取ったり、その年最大の世界大会で
種目別で勝ったりしてきました。
しかしコンスタントでは未だに一番を取ったことがありません。

コンスタントこそがフリーダイビングの神髄とも言える種目です。
これこそがホームラン王。
4番、サード、コンスタント、なのです。

両足を揃えモノフィンを履いた瞬間、スイッチが入ります。
「フリーダイバー」という新たな生き物に変わる瞬間なのです。


モノフィン一枚で100m、110m、120mを越えてどこまで潜れるのか?
耳抜き、耐低酸素能力、窒素酔い、メンタル etc...
ここからの記録では その全ての能力が試される最高のステージになると思います。

現在のコンスタント世界記録は124m。
100mを越えた人は世界にすでに20人近くいます。
110m以上は7人。
でも、120mを越えたのはたったの二人、ハーバートとマーティン。
かなりシビアな世界です。
だからこそやりがいがあります。

このコンスタント種目で世界ランク一位、世界選手権優勝、世界新記録達成を狙っていきたいと思っています。

これは今に始まったことではなく、何年も前から思い続けてきた夢です。
しかし、本音を言うと、具体的なスキームが描けていないまま、トレーニングやコンディショニング、試合をこなしてきました。

去年の4月のバハマ大会でこれまでのもやもやを打破する一本がありました。
大会最終日に115mを成功させたとき、今までにない感覚、技術を得ることが出来ました。
これにより、より具体的に世界新を狙うためのスキームが明確に描けるようになったのです。


残念ながら今年のギリシャ世界選手権ではその技術を試すことが出来ませんでした。
結果は5位。
天候不良で調整がうまくいってないにも関わらず、無理なトライアルをしてしまいました。


悲観的な状況こそ論理的に考えるべきだと常々思っています。
どこが悪かったのか、そしてどこを切り替え、組み替えていけば成功に繋がるのか具体的に考えています。

器材、トレーニング、コンディショニング、目標設定。
すべての要素をいちから見直しています。
これはチャンスです。
必ずつぎに繋がる失敗だと思っています。


なぜこんなにも世界一になることにこだわるのか?
世間的には、世界二位でも銀メダルでも十分評価の対象になると思います。
しかしそこで満足したら負け。
それに一番にならなくては伝えられないことがあります。
世界で一番になってはじめて言えること、言いたいこと。

それは

One Ocean 海はひとつ

のメッセージ。


このメッセージを広めるために世界一になりたいのです。

チャンピオンであり、メッセンジャーになりたいのです。


なぜ、One Oceanなのか?

そこにはどんな思いが込められているのか?



それは明日書きますね。

発売まであと4日。
今日も読んでくれてありがとう!





2011.10.09 Sunday

【あと5日】新刊「心のスイッチ」10/14発売



池間島でフリーダイビング講習をしています。

宮古島にも潜在的にフリーダイビングをやってみたい方がいるんですよ。
こちらはほんとうにきれいな海です、ここで潜っていたら
きっとぐんぐん記録が伸びていくでしょうね。
サンゴも魚も元気、透明度も最高。
素晴らしい海です。
明日は念願の八重干瀬へ! 



さてさて、昨日に引き続き、最終章の夢のスイッチの続きです。
昨日はちょっとアツくなっちゃったかな。。。

今日は二つの夢のうちの一つである
「日本に世界選手権を誘致する」ということについて
書きました。今日はそのつづき(誘致以前の話ですが)
ともう一つの夢である世界一になることについて。


篠宮が初めて国際大会に出たのは2000年のワールドカップスイス大会。
幸運なことに、日本チームは銅メダルを獲得しました。
あのときの喜びは忘れられません。
もうずっとフリーダイビングをやっていくんだ!!!って思いましたね。
本当に楽しかったなあ。
今すぐにでもまた国際大会に出たい!って帰国しても、いやもう機中で
思っていました。
ちなみに大会ではコンスタントは37m、スタティックは5分でした。
そこから全てのキャリアは始まりました。 


そしていつかは日本に世界大会を誘致したいなと
おぼろながらも夢を抱きました。
10年間その誘致のタイミングを探ってきたのです。
誘致活動は2003年ごろから少しずつ始めてきました。
というのも2002年のハワイパシフィックカップで
日本は男子3位、女子2位となりそろってメダル、表彰台に。
これでようやく本格的に世界大会を誘致出来るだけの
イニシアティブが得られたなと。

2004年になって、2006年大会のビッグスポンサー候補が現れました。
非常に前向きでした。これはいけると思いました。
不安なく開催出来るだけの予算も得られそうでした。
ところが、、、最終的には折り合いがつかず座礁。撃沈。。。

「全てのお話お断りさせていただきます」

とメールで。今でも忘れない。メールですよ。。。
しかもクリスマスイブに告げられました。
なんてこったよ、サンタさん。。。
ビッグなプレゼントをありがとう。


でもあきらめませんでした。
ここで辞めたら全てを失うと思ったからです。
プロとして日本のフリーダイビングを背負って
盛り上げていかなきゃと。
ここでやめたら誰が盛り上げるんだ!?
篠宮が投げ出したら日本のフリーダイビングは終わるぞ、と思っていました。
常に危機感を持っていました。


ということで2006年大会は誘致に失敗し
エジプト、ハルガダでの開催となりました。

2008年の世界戦団体戦はまたもエジプトのシャルムエルシェイク。
2007年の個人戦世界大会もシャルムだったので、3年連続エジプト。
これにはみんなすこし辟易していました。海はいいのですが、陸の衛生面が。。

2008年エジプト大会で、日本の沖縄で開催して欲しいという声が
海外選手から少なからずあがってきました。

やるならここしかないなと思い切って手を挙げました。

見切り発車もいいところです。
AIDAから大会の開催許可が下りたのは2009年の暮れ。
そこから実質半年でスポンサーを集め、スタッフを集め、
メディアにリリースし、現地での受け入れ態勢を敷いたのですから。
スタッフ、関係者のみなさんには本当に不安な思いもさせましたし、
少ない限られた時間の中で望まれるような形でのコミュニケーションは
はかれなかったかもしれません。

それでも、なぜ大会を誘致するのか?
それは10年お世話になった世界のフリーダイビング界への恩返し。
そして沖縄のメンソーレの心で世界の選手をもてなそうと。
日本のフリーダイビング界を盛り上げようと。

その志をもっと深く共有出来ていればよかったのかなと思います。
とにかく時間が足りなかった。。。

でも間に合わなかったわけではないと思います。
最終的には大会は赤字も回避、大きな怪我もなく無事に閉幕。
結果も女子は金、男子は銀。
自国開催の世界選手権でこれ以上の結果はないと思いますね。
ヒヤヒヤする場面も沢山ありましたが。。。
それでも最後までやりきって本当によかった。
いまでは関わってくれた全ての人と出来事にただ感謝しかありません。
2004年のクリスマスに全てを断られたことにも意味があったと思えます。


これを機に、大会オーガナイズは引退。
小さい大会であっても運営トップを務めることは辞めました。


そしてここからようやくもう一つの夢へ。

世界一になる夢だけを追っていこうと思ったのです。


これもタイミングなのだと思います。




あ、また長くなっちゃった。

ごめんなさい。
今日はここまでにします。
明日は、世界一への夢を書きたいと思います。








2011.10.08 Saturday

【あと6日】新刊「心のスイッチ」10/14発売

宮古島に来ています。

今日は講演会でした。
おかげさまで満員御礼でした。
宮古にも沢山の素潜りフリークがいるんですね 。
近々、素潜りサークルも立ち上がるそうです!
お越し下さった宮古の皆さんありがとうございました!
また来年も来たいな。
そして明日から二日間、池間島で講習会です! 
八重干瀬いけるかな?



さて、このカウントダウンブログ。
発売まで一週間を切りました。 
なかにはネタ切れを気にされてる方もいるんじゃないかと思います。
でも、まだ大丈夫。(今のところ。。。)
最後までやり抜きますっ!



今日は 第4章、夢のスイッチについて。

最終章です。
とても大切な部分になります。 
挑戦して、挫折して、克服して、最後はやはり夢のことです。
 

自分がなぜフリーダイビングを続けているかというと
二つの夢をかなえるためなのです。

それは


日本に世界選手権を誘致すること。
そして、
世界一になること。

この二つの夢を追ってきました。

この二つの夢を叶えることで、まだまだ
マイナーなこのスポーツを日本に少しでも
認知させることが出来ると思ったからなのです。
あくまでもこの業界の発展を願ってのこと。



去年は一つ目の夢である、

「日本に世界選手権を誘致する夢」

を叶えることが出来ました。
結果も素晴らしいものでした。
日本男子チームは銀メダル。
日本女子はなんと金、世界一になりました!
なでしこ強し!!!


少しずつではありますが、メディアでの露出も
増えてきています。本当にありがたいことです。



ただ大会オーガナイザーとして100m以上潜り、
キャプテンとしてチームをまとめ、戦略を練り、
他の種目でのコンディションも整えながら
大会運営の責任も負うということは予想以上に苦しいものでした。
ひとりでディフェンスとオフェンスをするようなものです。

まず、選手50名、スタッフ50名合計100名以上の命を預かり、
もし万一何かあった場合は全責任を負う。
これだけでも大きな大きなプレッシャーです。
また大会予算も当初は数百万円の赤字予想でした。
これも最終的には篠宮が補填しなければなりません。

お金は何とかなりますが、人の命を100名預かると
いうのは本当に怖いです。
自分のコンディションなら把握出来ますが、人の体調までは
完全に把握することは出来ません。
メディアやスポンサーからのプレッシャーもありました。
チームもうまくまとめることが出来ませんでした。
力量不足というほかありません。





ただこれだけは言いたい。

場を設け、金を集め、兵の命を預かり、
あとはデキる参謀に全てを任せきってしまう。
何かあれば最後は自分が腹を切る。

それが自分の考える将のありかた。
西郷どんや大山巌のように。
ただそれは万人には理解出来ないと思います。
幕末や日露に学ぼう。

手足を動かして横並びに作業するのが尊いことなのか。
最後の最後で倒れてはならない人が倒れたら
その時いったい誰が決断をし、責任を取るのか。
だから絶対に最後まで倒れてはいけないんだ!
それがオーガナイザーの唯一にして最大の仕事だと思います。




今思うとよく最後までつぶれずに立っていられたなと思いますね。。。
身の程知らずなある意味、無謀な戦いに挑んだのかもしれません。



あれから一年以上経ってようやく冷静に振り返ることが出来ます。
先月、ギリシャでの世界選手権に出た時、沖縄に来てくれた選手たちが
とてもいい思い出だったと言ってくれたこと、楽しかったと言ってくれたこと。
それを聞いて、やってよかったなと思えました。ようやく。。。
そして世界選手権のオーガナイザーという経験を経て、
他の世界選手権の見方も変わりました。
大会のいい所も悪い所も前よりは受け入れられるようになってきました。
その視点が変わるというのは少なからず成長出来た証だと思うのです。




トップというのは、やっても、やらなくても、批判の的になるものです。
どの、いつの大会のオーガナイザーであってもそうでした。
それもトップの仕事の一部。そこでつぶれればそれでおしまい。
それを通過した時、またひとつ成長して強くなれる気がします。
苦しかったけど、あんな貴重な経験をさせてもらえたことに今は感謝ですね。



今思うのはあの経験はきっと世界一への夢へ繋がる通過儀礼のようなもの。

心を強くするために自分で無意識のうちに手を挙げたのだと思います。


やるなら今しかない!


そんな覚悟で戦えたのは今となっては貴重な財産です。




次は世界一への夢について書きますね。


stay tuned...




2011.10.07 Friday

【あと7日】新刊「心のスイッチ」10/14発売

さあ、発売まであと1週間となりました!

奇しくもiPhone4Sとおなじ発売日です。
ジョブズさん、本当にありがとう。
世の中をこんなにも美しくしてくれて。 
お疲れさまでした。
心からのリスペクトを。


ここで、また章の内容に戻りましょう。
 
今日は第3章、克服のスイッチ。



2003年 

76mの当時日本記録を伊豆で作って、世界歴代9位になりました。
その記録挑戦はNHKサンデースポーツでも特集され、日本のトップとしての
実績をそれなりに作ることが出来たと思いました。ところが。。。


2004年 

これで大手を振って辞められる!
意気揚々と5年勤めた会社を辞めて日本人初のプロ・フリーダイバーに 。
3?5月ハワイ島で毎日のようにトレーニング。
82mまで潜り、8分4秒まで自己ベストをストレッチすることに成功。
6月のキプロス世界大会へ向けて順調な仕上がりだったのですが。。。
ここからが地獄の日々の始まりでした。

キプロスでのトレーニング中、初の90mでブラックアウト。
85mでよかった所を調子が良過ぎて行き過ぎてしまいました。
本番も失敗。大きなトラウマが残りました。
8月のカナダ世界選手権団体戦でも失敗。
決めていたらきっとメダルは確実に取れていたと思います。


2005年

5月、大好きなハワイ島での大会に出場するもまた失敗。。。

そして7月。大切な仲間を日本選手権の最中に失ってしまいました。
大スランプのさなかに友人を海を亡くし、もうどうしたらいいのか
分からなくなりました。当然のことながらトップには批判が集中します。
ここでは書けないようなことも沢山言われました。
もう全てを辞めた方がいいのではないかと何度も何度も思いました。
9月 ニースでの世界選手権。ここでもうまくいきません。

しかし、辞めることはしませんでした。

人に負けることは恥ずかしいことでも何でもない。
競技なんだから必ず勝者と敗者がいる。
でも自分に負けてしまったら、、、全てを失う。
そう思ったのです。

11月。

意を決してエジプト、ダハブで行われたトリプルデプスに参戦。
フリーイマージョン、コンスタント、ノーフィン3種目で日本新。
なんと、フリーイマージョンでは世界ランク一位に。
そして自身初の国際大会総合優勝を果たすことが出来ました。
この勝利によってようやく友人を弔うことが出来る。
ようやく長かったトンネルを抜けた瞬間でした。




そして

2006年はマルセイユで総合V。

2007年は再びダハブで総合Vとなりました。

3年連続で国際大会で勝つことができ、辞めなくて本当によかったです。



この長いスランプを脱するきっかけは禅の教えでした。
ジャックが傾倒していたことを思い出したくさんの禅の本を
読みあさりました。そこで出会った言葉に救われたのです。
そして心のスイッチを切り替えることで自分のやるべきことだけに
集中することが出来るようになりました。


続けていればいいことも苦しいこともたくさん起こります。
波があり、流れがあります。

人生と同じです。









まだ発売されていませんがいまから沢山のご予約を頂いているようです。

本当にありがとうございます!


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プロフィール

篠宮龍三
篠宮 龍三.
しのみや りゅうぞう
プロ・フリーダイバー

2004年 日本人初のプロ選手となる。

2005年 世界ランク1位入賞。(フリーイマージョン種目)

2005〜2007年 国際大会三年連続総合優勝(エジプト、フランス、エジプト)

2008年4月バハマにて、アジア人初の水深100mに到達。世界ランク2位入賞。(コンスタント種目)

2009年4月にはジャック・マイヨールの自己最高記録の水深105mに到達。同年12月には水深107mのアジア記録をマークし、マイヨール越えを達成。(コンスタント種目)

2010年4月にはバハマにて水深115mの現アジア記録を達成。(コンスタント種目)
同年7月は自らオーガナイザーとなり沖縄で世界選手権をアジア初開催。また日本代表キャプテンとして参加し、銀メダル獲得。

2013年5月カリビアンカップにて水深56mのコンスタントノーフィンのアジア記録更新。同年10月バリ大会にてコンスタント種目優勝。

2014年12月バハマ大会にて水深66mのコンスタントノーフィンのアジア記録更新(通算37個目のアジア記録)

2015年4月バハマ大会にて総合準優勝。アジア人男性初のメダル獲得。

国内初のプロ選手として国際大会を中心に参戦。2016年10月、18年間の競技生活に幕を閉じる。現在は沖縄でスクールや海外ツアー、大会等を運営する。

OneOceanを自身のメッセージに掲げ、海洋保護を訴えるイベントをプロデュースしている。

一般社団法人沖縄フリーダイビング協会を立ち上げ、代表理事として沖縄でのフリーダイビングの振興を行う。

本の紹介
素潜り世界一
心のスイッチ
ブルー・ゾーン