篠宮龍三.オフィシャルブログ One Ocean〜海はひとつ!

2010.07.11 Sunday

銀メダル。

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日本、アジア初のフリーダイビング世界選手権が閉幕しました。

一夜明けて、とうとう終わってしまったんだな、という少し寂しい気持ちがしています。始まってみると本当にあっという間。夢のような時間でした。このブログでいろいろと書いてみたいと思います。


まず、選手として。

最後のダイナミック種目で日本男子は首位デンマークとの5点差をひっくり返し金メダルを目指しましたが、デンマークの快進撃の前に力及ばず、約30点差で二位。銀メダルに終わりました。コンスタントで一位になりましたがスタティックで点数の上乗せが出来ず苦戦。金メダルを取るためのそれぞれの目標値を設定して競技に臨みましたが。。。

昨日はとても調子が良く、篠宮は自己ベストの203mを出しました。他の二人も205mで3人200m越えでしたが、いやはやデンマーク強し。208m、229m、229mとあっぱれな内容。しかも前半に固めて早々と3人終わらせて他国の選手たちにプレッシャーを掛ける戦略。あとはビールを飲んで高みの見物〜!計算してみれば日本は当初の目標値を達成したとしてもやはり同じ結果でした。完敗です。


これまで2000年のワールドカップ・スイス大会と2002年のパシフィックカップオブハワイでいずれも銅メダルを獲得しましたが自分にとって世界選手権では初のメダルです。近年では世界選手権が一番メジャーな国際大会。ようやく世界選手権のメダリストとなりました。その点ではホッとしています。過去の銅よりひとつ上の銀ですしね。しかし、やはり金をめざしていたので悔しさは正直かなりあります。勝機は多分にありました。自国開催、ホームでのアドバンテージをフルに生かして金メダルへの絶好のチャンスだったのに!しかし三人とも最後まで自分たちのベストを尽くして戦って負けたのでこれが今の自分たちの実力と思うほかありません。でもやっぱりくやしー!次は金獲るぞー!!!またがんばろうぜ。




オーガナイザーとして。

今回はたくさんの自己ベスト、ナショナルレコードそしてワールドレコードも生まれました!まず日本人では広瀬花子選手がスタティックとダイナミックで日本新をマークしました。本当におめでとう!!日本の勝利に貢献。若手のエース、これからが本当に楽しみです。そしてフランスのフレデリック選手がダイナミックで255mの世界新!!!ラストのヒートを一人で潜り、大注目の中おおいに盛り上げてくれました!かっこよかったぜ!!!また今大会ではウィル、篠宮が100mオーバーのダイブを決めました。ギオムはロープトラブルがあったものの98mまでいってきました。ハイレベルなパフォーマンスが展開されたのは、沖縄という地のゆったりとした雰囲気もさることながらなによりスタッフの力がとても大きかったと思います。選手の多くからスタッフのホスピタリティーにお褒めの言葉を頂きました。100mダイバーを3人潜らせ、ダイナミックで世界記録もがっちりサポートしたみんな、本当に素晴らしかったよ。本当にお疲れさまでした。一緒に歴史を刻んだこのチームを誇りに思います。


前にブログでも書きましたが自分の夢は二つあります。ひとつは日本に世界選手権を誘致すること。そしてもうひとつの夢は日本人世界王者を創出すること。このふたつの夢を達成することで日本にフリーダイビングというスポーツが根付いていくきっかけになるはずだと信じてこれまでやってきました。そして・・・今回一つ目の夢は叶いました。そして二つ目の夢は日本女子チームが叶えてくれました。女子は過去二連覇のロシアと表彰台常連のアメリカを退け実力で金メダルを獲得しました。日本人がとうとう世界チャンピオンになりました!!!自分がオーガナイズした大会で日本人が世界一になるなんてこれはもう夢のような気持ちです。男子は銀に終わりましたが、その悔しさを補ってあまりある成果だと思います。素晴らしいチームワークでした。本当におめでとう。みんな輝いていたよ。




最後に。


ひとりの人間の中にオーガナイザーとアスリートを共存させるのは予想以上に難しい作業でした。オーガナイザーとしてはいかに安全に大会を運営するかに腐心します。また、アスリートとしてはいかにパフォーマンスを伸ばすかにフォーカスします。ひとりでディフェンスとオフェンスとやるようなものです。運営側にトラブルがあればどうしても心はディフェンシブに傾きます。それはアスリートとしては時に足かせとなる場合もあります。必要以上に臆病で神経質になってしまっていたのかもしれません。それは自分だけでなく他人に対しても。。。またチーム戦略を巡り言葉や説明、配慮が足らず極めて不快な思いもさせてしまったと猛省するばかりです。


今回男子チームは金を目指して全員で全力でそして無心で闘いました。結果としては力及ばずの銀。いまは悔しさがこみ上げてきます。しかしこれから時間が経てば味わい深いメダルとなるかもしれません。ガチンコでデンマークとやりあって得た銀ですから。最後まで一緒に闘ってくれた野口コーチ、大島選手、濱崎選手、今野選手、どうもありがとう。過去最強のチームで闘えてほんとに幸せでした。

そして大会を支えてくださったスポンサーの皆様、ホテルの皆様、プールの皆様、漁港の皆様、ジャッジの皆様、観客の皆様、メディアの皆様、関係者の皆様、多大なるご支援とご声援を頂戴し心より御礼申し上げます。どうもありがとうございました。

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コメント一覧

    • シンゴちゃん
    • 2010/08/01 9:48 PM
    • すごい、すごい!! 10年前は、まさかニホンで世界選手権が行われるとは思いませんでした。 熱い空気の中にいられなかったのは残念だけど、すばらしい大会だったんでしょうね! おつかれさまでした。おめでとう☆ -----
    • Miyu2
    • 2010/07/19 10:19 PM
    • とってもみんな良い顔されてますね〜 日本男子チーム銀・女子チーム金と ふたつのカッコイイメダルと感動ありがとうございます(^^)v 篠宮さんの100M超えから始まり(^^)v 日本新記録を獲得した小さな体格の日本女子の可愛い花ちゃん♪ フランスのフレデリック選手がダイナミックで255mの世界新を観れたときには感動で鳥肌もんでしたぁ(^O^)/ フリーダイビングの世界選手権が間近で観れた事に感動です もっと沢山の人にこの感動を観て欲しいですよね〜 ほんとうにオーガナイザーと選手の両立も篠宮さんだからできたことだと感動 これからも沢山の感動を楽しみにしていますね また真栄田の海で会えますように(^^)/~~~
    • 陸の上のマンタ
    • 2010/07/18 9:59 PM
    • そうですね〜。 選手として、オーガナイザーとして、 それぞれを共存させて、しかもメダルを獲得していくって、 よくよく考えてみば、ベクトルが真逆な役割をこなしていくことですものね。他人が想像する以上の違和感みたいなものがあったことと察します。 でもそんな中で獲得した銀。そして女子は金。 骨太な結果で、この先に繋がる立派な功績だと思います!!! それを経験してまた前へ進むのと、それを次回に残してしまうのとでは、多分、次、競技をするときに痛感するんだと思います、「あの時課題をやっていて良かった!」って。それは外からでは中々気付かれない、内側の大切な何かです。 だから、世界一立派で輝かしいシルバー&ゴールドだと思います☆ ワタシは最強だと確信します!!! だって、皆様の笑顔が素敵だもの おめでとう&お疲れさまっ☆☆☆
    • michi
    • 2010/07/16 9:19 PM
    • いつかお話されていた世界大会の夢。 「夢」ではなく「現実」となったのですね。 多くの人々の力が集まった結果なのでしょう。 素晴らしいことですね! また 長きにわたり陰となり、日向となり支えてくれる存在のありがたさを、あなた方から学びました。 人と人、人と自然の繋がりの大切さを学びました。 僕もいつかたくさんの人々と大きな夢を実現させます!!
    • あや
    • 2010/07/15 2:46 AM
    • お疲れさまでした! チャレンジングであり充実した日々だったのではないでしょうか? 特にこの一年のご活躍スゴイなぁと。。 応援続けます(>_<)
    • まり
    • 2010/07/14 12:43 AM
    • 篠宮さん、 日本男子チーム、銀メダル獲得!! 日本女子チーム、金メダル獲得!! 本当におめでとうございます!! 日本代表、男女揃っての表彰台。 男子チーム、女子チーム、それぞれの代表選手の皆さん、スタッフの皆さんが、心を合わせて、チーム一丸となって勝ち取られたこの結果。 本当に素晴らしいです!! 篠宮さん、 ずっと抱いてこられた夢の実現。 日本で、沖縄の美ら海での世界選手権の開催。 一人のアスリートとしての立場と、大会運営の責任者であるオーガナイザーとしての立場。 この二つを両立させなければならないという、本当に難しい状況で臨まれたこの大会。 夢の実現という、大きな喜びと共に、とても大きなプレッシャー、ご苦労が常にあったことと思います。 その中でベストを尽くして、チームの皆さんと一丸となって挑み、獲得された銀メダル。 女子チームの皆さんの金メダル獲得と共に、本当に素晴らしいです!! 輝いています!! この大会のために準備を積み重ねてこられた皆さんが、心を合わせ、力を合わせて、それぞれの場所で自分の役割をしっかりと果たされた結果、本当に素晴らしい歴史を刻まれましたね。 この世界選手権は、大きな夢を実現されて、更にその先へ、次の挑戦へと夢をつなぐ大会になりましたね。 この大会期間中、ブログを読ませてもらい、離れた場所から応援させてもらいながら、いつも、“いまここ”に集中することの大切さ、“人事を尽くして天命を待つ”ということを想っていました。 皆さんの姿から、自分の場所で“いまここに集中して、大切にして、いまこの時を一生懸命生きていこう”という力強いメッセージを受け取りました。 篠宮さん、日本代表チームの皆さん、大会を支えたすべてのスタッフの皆さん、 皆さんから勇気と力強いエネルギーをたくさん頂きました。 本当にありがとうございました。 そして、本当におめでとうございます!!
    • segawave
    • 2010/07/12 6:54 PM
    • ついにやりましたね! 日本一になると宣言されたのは何年前のことだったでしょうか。 プロになると宣言し沖縄に移住したのは何年前だったかしら。 そして日本で世界大会を開催すると公言されたのはいつのことだったかしら。 そのいずれも立ちはだかったであろう困難を乗り越えて実現されるあなたってすごいです。 心より賞賛いたします。
    • ・井武・
    • 2010/07/11 11:14 PM
    • ホントにお疲れさまでした! そして銀メダルおめでとうございます。 金でなくても、 やはり「おめでとうございます」でしょう。 逆にこれでまた、ご自身のモチベーションが 高まったのではないでしょうか?(^_^;) まだまだ夢や目標を追いかける姿を見せてください! その姿にこちらもエネルギーをいただけますから! まずはゆっくり休んでくださいませ?
    • ナンシー
    • 2010/07/11 10:22 PM
    • 女子チーム、金メダルおめでとう!最高!! 男子チーム、銀メダルおめでとう!おしいっ!! でも沖縄という日本の地で 男女ともにこれだけ良い成績を残せるなんて 大変素晴らしいことです!! もちろん男女ともに金メダルが最高だし 銀だったことへの悔しさがいっぱいでしょうが 今はその気持ちをたくさん持っていていいと思います。 その気持ちが次へのステップになるはずです!! オーガナイザーとしてもお疲れ様でした。 篠宮さんの頑張りで 日本でのフリーダイビングという競技の認知度が 確実にあがったと思います。 本当に本当にお疲れ様でした。 ますますのご活躍をお祈りします☆
    • sogo
    • 2010/07/11 7:54 PM
    • オーガナイザーと選手の兼務は本当に大変だったと思います。 お疲れさまでした。 僕はNHKで篠宮さんのふりーダイビングの特集をみて、すごいスポーツがあって、そこで頑張っている人がいるんだと知り、めちゃくちゃ感動しました。 僕は15年以上前にやっぱりスポーツに打ち込んでいましたが自分の折り合いがつかずやめてしまいました。 篠宮さんの姿を観て、僕の間違いが分かり、篠宮さんのことが気になり、ブログ、twitterで観ていました。 僕はスポーツの世界で結果を残すことはきれいごとだけではない、と思います。 この意味でオーガナイザーと戦湯を兼務されたことはすごいことだと心の底から思います。 ありきたいりですがこれからも頑張ってください。

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プロフィール

篠宮龍三
篠宮 龍三.
しのみや りゅうぞう
プロ・フリーダイバー

2004年 日本人初のプロ選手となる。

2005年 世界ランク1位入賞。(フリーイマージョン種目)

2005〜2007年 国際大会三年連続総合優勝(エジプト、フランス、エジプト)

2008年4月バハマにて、アジア人初の水深100mに到達。世界ランク2位入賞。(コンスタント種目)

2009年4月にはジャック・マイヨールの自己最高記録の水深105mに到達。同年12月には水深107mのアジア記録をマークし、マイヨール越えを達成。(コンスタント種目)

2010年4月にはバハマにて水深115mの現アジア記録を達成。(コンスタント種目)
同年7月は自らオーガナイザーとなり沖縄で世界選手権をアジア初開催。また日本代表キャプテンとして参加し、銀メダル獲得。

2013年5月カリビアンカップにて水深56mのコンスタントノーフィンのアジア記録更新。同年10月バリ大会にてコンスタント種目優勝。

2014年12月バハマ大会にて水深66mのコンスタントノーフィンのアジア記録更新(通算37個目のアジア記録)

2015年4月バハマ大会にて総合準優勝。アジア人男性初のメダル獲得。

国内初のプロ選手として国際大会を中心に参戦。2016年10月、18年間の競技生活に幕を閉じる。現在は沖縄でスクールや海外ツアー、大会等を運営する。

OneOceanを自身のメッセージに掲げ、海洋保護を訴えるイベントをプロデュースしている。

一般社団法人沖縄フリーダイビング協会を立ち上げ、代表理事として沖縄でのフリーダイビングの振興を行う。

本の紹介
素潜り世界一
心のスイッチ
ブルー・ゾーン