篠宮龍三.オフィシャルブログ One Ocean〜海はひとつ!

2011.07.13 Wednesday

大会中止。

今週末に予定していた沖縄大会「Deep Water Cup 2011」

は台風6号の接近により中止となりました。

本当に残念です。。悔し涙。



2006年から沖縄で大会を開催してきました。

今年はアドバイザーとしてオーガナイザーやスタッフをサポートしてきました。


これを目指してトレーニングをしてきた選手たち、

そして連日遅くまでミーティングや準備を重ねてきたスタッフたちの

無念を思うと、悔しくて仕方ありません。


進路によっては、速度によっては、、、と考えてしまいますが、

台風が沖縄に直進している中、開催することは不可能です。

苦渋の決断。

やはり安全第一、命あってのスポーツ。

そして自然の脅威にリスペクトを忘れてはなりません。



今回はギリシャで行われる世界選手権の日本代表選考期間の最終試合と

いうこともあり、多くの選手が予選パスを目指し、ギリシャを目標に

レベルの高いトレーニングを積んでこられたと思います。




自然相手のスポーツであるがゆえ、心の片隅に、

「荒天時の大会キャンセルは ありうる」

と思ってはいましたが、、、


やっぱり残念です。




いまをさかのぼること、10年前。

2001年に沖縄で国内予選会が行われました。

その時、台風が沖縄に接近しコンスタント競技はキャンセル。

スタティック種目のみで予選会は行われました。

(ちなみに見事に予選落ちしましたが、、、)

あのときも本当に本当に悔しかった。

く???っ 思い出すなあ、、、



それ以来、荒天による、海洋種目のキャンセルはありませんでした。

実に10年ぶりに海洋種目が完全にキャンセルとなりました。





選手の皆さんの気持ちは痛いほど分かります。

悔しくてわたしも昨晩は眠れませんでした。

自分が出場するわけでもないのに、、、


どこに、だれにこの無念さをぶつけたらいいんだろうね。





一つだけ言える事があります。

努力は人を裏切りません。

人も、海も、必ずその選手の努力を見ています。

続けてさえいれば必ず努力が報われる時が来ます。

そして海が助けてくれます。


篠宮はフリーダイビング競技を始めて最初の3年間は

全く結果が出ませんでした。

誰よりも努力していたつもりです。

でもだめでした。

練習ではいつも日本記録を上回っていました。

なのに、3年連続で代表落ち。


ここまでくれば普通なら辞めますよね、ああ、もういいやって。

でもそういう時に自分は自分の心と深く対話したんです。


「これで終わりじゃないよな?」って

そうしたら

「まだまだこれからだぜ!」

「ほんとの自分はこんなもんじゃないぜ!!」


ってもうひとりの自分が言うのです。



競技だから人に負ける事はなんにも恥ずかしい事ではありません。

しかし自分に負けて辞めることはしたくなかったのです。



こういうときこそ、自分の心の中のなにかと対話する時です。

選手の皆さん、スタートラインにすらつけなかった無念さ、

忘れないでください。

そしてチャンスが来たら思いっきりやってください。

かならず風は吹きます。それまで努力を続けてください。


そしてこの経験が長じていつかは己の精神的成長の糧となります。

続けていく限り、この経験が競技人生においてゆたかな幅をもたらしてくれるはずです。


また、人の痛みが分かるようになるでしょう。負けた人の悔しさが。

悔し涙のライバルの肩にそっと手をおいてあげられるようになるでしょう。






悔しい思いはかならずや財産になります。

マイルと同じ。

貯めれば貯めるほど遠くへ行けます。(そして帰ってきてね)




今週末は完全にキャンセルとなりますが、また別のチャンスに

開催出来ないか、スタッフ一丸となって知恵を絞っております。

もしまた、今シーズン沖縄で大会が行われる事になりましたら

選手の皆さんまたぜひメンソーレ!

そしてスタッフのみんな、またがんばろうぜ。



夏はまだまだ終わらない☆










 

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プロフィール

篠宮龍三
篠宮 龍三.
しのみや りゅうぞう


フリーダイバー

AIDAマスターインストラクター

写真家



2004年 日本人初のプロ選手となる。

2005年 世界ランク1位入賞。(フリーイマージョン種目)

2005〜2007年 国際大会三年連続総合優勝(エジプト、フランス、エジプト)

2008年4月バハマにて、アジア人初の水深100mに到達。世界ランク2位入賞。(コンスタント種目)

2009年4月にはジャック・マイヨールの自己最高記録の水深105mに到達。同年12月には水深107mのアジア記録をマークし、マイヨール越えを達成。(コンスタント種目)

2010年4月にはバハマにて水深115mの現アジア記録を達成。(コンスタント種目)
同年7月は自らオーガナイザーとなり沖縄で世界選手権をアジア初開催。また日本代表キャプテンとして参加し、銀メダル獲得。

2013年5月カリビアンカップにて水深56mのコンスタントノーフィンのアジア記録更新。同年10月バリ大会にてコンスタント種目優勝。

2014年12月バハマ大会にて水深66mのコンスタントノーフィンのアジア記録更新(通算37個目のアジア記録)

2015年4月バハマ大会にて総合準優勝。アジア人男性初のメダル獲得。

国内初のプロ選手として国際大会を中心に参戦。2016年10月、18年間の競技生活に幕を閉じる。現在は沖縄でスクールや海外ツアー、大会等を運営する。

OneOceanを自身のメッセージに掲げ、海洋保護を訴えるイベントをプロデュースしている。

本の紹介
素潜り世界一
心のスイッチ
ブルー・ゾーン