篠宮龍三.オフィシャルブログ One Ocean〜海はひとつ!

2013.05.27 Monday

カリビアンカップ前半終了。

 




カリビアンカップ前半戦が終了しました。初日は2007年のエジプトトリプルデプス以来久しぶりにコンスタントノーフィンにエントリーしました。申告は56m。これまでの記録を1mだけ更新する申告でまずは確実に。迎えた当日の朝、ノーフィン用の使いこなれたウエットを器材の置いてあった部屋の天井ファンで破ってしまい、、、かなり波乱含みのスタート。。それにしてもかなり強力な天井ファンなのです!急遽、新品の浮力の強いウエットに着替えました。またいつも会場までの往復に使っていた水上タクシーのドライバーがここに来て急に「3人以上揃わないと出さない」と言い出したり。あーもう。また競技会場前ビーチに水上タクシーで来た後にビーチでエントリーチェックインをするのですが、待てど暮らせどピックアップの会場ピストンボートが来ず。。。まあ大会初日なんてこんなもんです。運営側も緊張しているのでセッティングなどもミスったりする事もあり、初日はキャンセルする人も結構いますね。ラテンなホンジュラスのアミーゴ達にフリーダイビングの競技の特性や選手がいかに試技前にナーバスになるか、なーんてことは言葉で伝えてもきちんとハートに伝わるまではまだまだ時間がかかるというもの。海は最高ですが、この島の人たちとともに大会を開こうとしてくれているオーガナイザーのエステバンには本当に頭が下がる思いです。自分も2006−2010年まで沖縄で大会をオーガナイズしてきたので、彼の思いは痛い程よく分かります。何もない所から大会を立ち上げる事の大変さ。。。大会オーガナイザーは本当にそのスポーツを心から愛していないと絶対できません。時に強い覚悟を求められます。全ての責任を引き受けます。また思わぬ批判を浴びる事もあります。オーガナイザーは選手達を楽しませたい、いい海で潜らせてあげたいというただその一心でやっているだけなのです。そこを理解すれば決してオーガナイズの不備を責めることはできません。こちらはアスリートではありますが、カスタマーではない。勘違いしてはいけない。選手側にも一緒に大会を作り上げる心意気が必要です。単なる上げ膳据え膳のお客さまではないのです。どんなに運営側のミスがあっても勝負事は怒ったほうが負け。感情は大会が終わるまで爆発させてはいけない。15年競技をやってきてまだまだドジる、学びの途上ですが、それだけは言えると思います。


そんなこんなで、ノーフィンです。やはり初日ということもあり、無理せずに旧記録から1mのみの更新にしてよかったです。ローリスク、ロープレッシャーでスタートです。申告56mはクリアし、日本新を出す事が出来ました。日本新事自体は3年ぶり、ノーフィン日本新は実に8年ぶりとなります。長かったなあ。記録や内容はともかくここは1mでも1つでも新記録を作るという事が自分にとって大事な要素でした。記録に向かう気持ちや弱気な自分との向き合い方、そういったことは実戦でしか得る事が出来ないので、あまり間が開いてしまうのはよくないのです。記録や内容の充実はこれからとして、まずは一本。ホッとしました。潜る前の弱気な時、皆さんの応援が大きな心の支えとなりました。まだまだチキンです。本当にどうもありがとうございます。感謝。


翌日はレスト。しかし満月のためいつもながらよく眠れず。目が冴えて、身体がエネルギーで満たされて寝なくても良いと思える程の状態にいつもなってしまいます。心臓もどきどき。なんかわさわさしてしまいますね。


そして三日目はまたノーフィン。61mの申告。会場、運営も落ち着いて来る頃ですし、いつもの練習のつもりでいきました。しかしちょっと記録を意識し過ぎたのか、また海もやや流れていて波もありすこし荒れ気味だったためか落ち着かず。推進力の小さなノーフィン種目では小さな自然条件の重なりが大きな影響となってきます。61mのボトムまでは到達し、タグを取ってきましたが、サポートと会い、ラストの15mあたりで急に苦しさと違和感を感じてロープをたぐって戻ってきました。もちろんノーフィン種目でロープをたぐると失格ですが、大事に至る前にセルフレスキューに入りました。悔しいですが、これはもう仕方ありません。身体の声を聞きながらやらなくては。今回はノーフィンのトップ選手達にテクニックなどを教わり、自分の課題も見つかったのでまた調整してトライしてみたいと思います。この日は朝からあまり気分も乗っていませんでした。また満月の夜はやはり眠れないので、次の日は思い切って休みを入れるという勇気ある撤退というか選択をすることも今後視野に入れた方がいいかもしれませんね。


これからは、海という「大自然」に合わせるか、身体という「小自然」に合わせるか、ケースバイケースで「自然」の状態をあきらかに見極めて作戦をもっと自由に柔軟に変えてもいいのかもしれません。朝海を見て嫌なら辞めてもいい。弱気もまた大事な直感です。無事是名人といいますが、海のスポーツもまた無事に帰ってくることが最も重要な事だと改めて思います。無事であればまた何度でも挑戦出来ます。




なんだか長くなりましたが、明日からまた3日間後半戦です。

とにかくカリブの海で楽しんで潜りたいと思います。

最後まで応援宜しくお願いします。



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プロフィール

篠宮龍三
篠宮 龍三.
しのみや りゅうぞう
プロ・フリーダイバー

2004年 日本人初のプロ選手となる。

2005年 世界ランク1位入賞。(フリーイマージョン種目)

2005〜2007年 国際大会三年連続総合優勝(エジプト、フランス、エジプト)

2008年4月バハマにて、アジア人初の水深100mに到達。世界ランク2位入賞。(コンスタント種目)

2009年4月にはジャック・マイヨールの自己最高記録の水深105mに到達。同年12月には水深107mのアジア記録をマークし、マイヨール越えを達成。(コンスタント種目)

2010年4月にはバハマにて水深115mの現アジア記録を達成。(コンスタント種目)
同年7月は自らオーガナイザーとなり沖縄で世界選手権をアジア初開催。また日本代表キャプテンとして参加し、銀メダル獲得。

2013年5月カリビアンカップにて水深56mのコンスタントノーフィンのアジア記録更新。同年10月バリ大会にてコンスタント種目優勝。

2014年12月バハマ大会にて水深66mのコンスタントノーフィンのアジア記録更新(通算37個目のアジア記録)

2015年4月バハマ大会にて総合準優勝。アジア人男性初のメダル獲得。

国内初のプロ選手として国際大会を中心に参戦。2016年10月、18年間の競技生活に幕を閉じる。現在は沖縄でスクールや海外ツアー、大会等を運営する。

OneOceanを自身のメッセージに掲げ、海洋保護を訴えるイベントをプロデュースしている。

一般社団法人沖縄フリーダイビング協会を立ち上げ、代表理事として沖縄でのフリーダイビングの振興を行う。

本の紹介
素潜り世界一
心のスイッチ
ブルー・ゾーン