篠宮龍三.オフィシャルブログ One Ocean〜海はひとつ!

2006.07.03 Monday

総合優勝 COUPE DES CALANQUES 2006




嬉しい報告です!

マルセイユの大会に出場し、総合優勝する事が出来ました!

http://massiliasub.free.fr/coupe_2006/eng/index.html



スタティック         7:18 大会1位 日本新
ダイナミックウィズフィン 159m 大会2位 日本新(1位タイ記録)
コンスタントウィズフィン  86m 大会1位 日本新




今回は今シーズン初戦だったのであまり無理せず、記録を
深追いしない事にしました
ただ勝負にはこだわったので最終的に総合で勝てた事は非常に
良かったですね



地中海は水面が23度ほどで、水深80m以下では14度という、
沖縄に住む身としてはちょっと過酷な環境でした
また地中海の海水の塩分濃度は太平洋のそれと比べて若干濃いので
浮力が大きくなってしまいます ちょっと潜りにくいのですね
そのためグライドに入ってからのスピードUP&タイム短縮を
狙うためフォームの改良やウエイト量の微調節など工夫を凝らしました

トレーニングは天候にも恵まれて非常にうまく行き、フランス代表メンバー
のジャンミッシェルから
「One of The Best Freediver!Ryuzo!」
と激励してもらいました!



今回コンスタントの記録を更新するにあたり申告をキリよく「85m」
ではなく、「86m」としたのには一つの理由があります
自分の尊敬するジャック・マイヨールが少年時代を過ごした海が
このマルセイユでした・・・

彼が日本の伊豆の海で1970年に作った記録が76mで、そのあとの
記録は地中海エルバ島で打ち立てた86mだったのです 
82mの記録を持つ自分としては次の目標は85mではなく、
86mにしよう、と心に決めてフランスに入りました

偉大なレジェンドが残した足跡を辿る旅をしたい、それがフリーダイビング
を通じた自分の夢であり、ライフワークでもあるのです

ですので少年ジャックがこの紺碧の海で過ごした記憶や経験がレジェンドとしてのキャリアの礎になっているのではないかと思い、マルセイユの海で「86m」を潜る事にしました



マルセイユの海は複雑に入り組んだ海岸線が何10キロも続くカランク(Calanques)とよばれる入江がたくさんあり、その浅瀬は夢のような
エメラルドブルーにはじまり、紺碧の海へとブルーが深く濃く続いていきます

そのカランクの沖合いで潜った海の底は美しいブルーに満たされた
静かで素晴らしい場所でした・・・

フリーダイビングという行為は海の青さを讃える歌のようなものなのだ!

そう思いました







今大会総合2位になったハワイ島在住のカナディアン、ウィルは
今年のトリプルデプスで総合優勝してからマルセイユに入りました
いままさにノリに乗っている状態で、なかなか手ごわい相手です

去年は自分がその第1回大会で優勝し、初代チャンピオンになったのですが、今年はテロの影響もあって自分はその大会をキャンセルしました
ですのでトリプルデプスで勝ってきたウィルにフランスで勝てたのは嬉しかったですね(もちろんそれ以上に、親友ウィルが今年のトリプルデプスで優勝した時は自分が参加できなかった分、とても嬉しかったです!)

そして「フランスの大会でパシフィックフリーダイバーが、ワン・ツーフィニッシュだ!!」とウィルとふたりでハイタッチ&固い握手 やったね!

ただ、本国フランスの元世界記録保持者ギオム・ネリー(総合3位)や
ジャンミッシェル・プラドンはあまりこの大会にはフォーカスしておらず、調子もある程度までしか上っていなかったので、彼らとガチンコ勝負したかった自分としてはすこし拍子抜けでした・・・
彼らのプランもあることでしょう、また次ですね


今回の大会で日本人のパワーを世界に示せたのではないかと思います
表彰式は割れんばかりの、ものすごい歓声と拍手、口笛と指笛に
包まれて最高の気分を味わいました 
もう耳が痛いほどでしたヨ!!
トロフィーもとても美しいものを頂きました
フランス人って盛り上げるのがとてもウマイですネ



次の大会は記録も狙っていきたいと思います

応援ありがとうございました





大会結果
http://massiliasub.free.fr/coupe_2006/eng/resultats.html



男子総合結果

1位 篠宮龍三(日本)
2位 ウィリアム・ウィンラム(カナダ)
3位 ギオム・ネリー(フランス)

女子総合結果

1位 デビッシー・カロライン(フランス)
2位 ブリジット・バネガス(フランス)
3位 ジョアンナ・マッサカ(スイス)

 

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プロフィール

篠宮龍三
篠宮 龍三.
しのみや りゅうぞう
プロ・フリーダイバー

2004年 日本人初のプロ選手となる。

2005年 世界ランク1位入賞。(フリーイマージョン種目)

2005〜2007年 国際大会三年連続総合優勝(エジプト、フランス、エジプト)

2008年4月バハマにて、アジア人初の水深100mに到達。世界ランク2位入賞。(コンスタント種目)

2009年4月にはジャック・マイヨールの自己最高記録の水深105mに到達。同年12月には水深107mのアジア記録をマークし、マイヨール越えを達成。(コンスタント種目)

2010年4月にはバハマにて水深115mの現アジア記録を達成。(コンスタント種目)
同年7月は自らオーガナイザーとなり沖縄で世界選手権をアジア初開催。また日本代表キャプテンとして参加し、銀メダル獲得。

2013年5月カリビアンカップにて水深56mのコンスタントノーフィンのアジア記録更新。同年10月バリ大会にてコンスタント種目優勝。

2014年12月バハマ大会にて水深66mのコンスタントノーフィンのアジア記録更新(通算37個目のアジア記録)

2015年4月バハマ大会にて総合準優勝。アジア人男性初のメダル獲得。

国内初のプロ選手として国際大会を中心に参戦。2016年10月、18年間の競技生活に幕を閉じる。現在は沖縄でスクールや海外ツアー、大会等を運営する。

OneOceanを自身のメッセージに掲げ、海洋保護を訴えるイベントをプロデュースしている。

一般社団法人沖縄フリーダイビング協会を立ち上げ、代表理事として沖縄でのフリーダイビングの振興を行う。

本の紹介
素潜り世界一
心のスイッチ
ブルー・ゾーン