篠宮龍三.オフィシャルブログ One Ocean〜海はひとつ!

2007.11.02 Friday

結果

エジプト世界選手権・コンスタントウィズフィンが終了しました。申告96mの実技89m ポイントは81点・総合9位でした。

なんとも不甲斐ない結果に終わってしまいました。応援してくれた皆さん期待に応えられず本当にすみません。

100mを目標に定めていたのですが、海況、トレーニングの進捗状況から96mを申告せざるをえないことになり、その時点で気持ちが切れてしまっていたのかもしれません。

「96」という数字に100%コミットできていませんでした。100を申告できなかった事に対する悔しさ、苛立ち、ネガティブな感情を競技当日まで完全に拭い去ることが出来なかったと思います。

一年間この世界大会で100mを潜る事を最大のターゲットにおいてトレーニング、コンディショニングを行ってきましたので、申告100mではないこと、100m行けないことによるモティベーションの低下が失敗の最大の原因だと思います。

テクニック面ではエリックファッタの紹介したフレンゼルテクニックを改良し、いわばバージョン1.0をアップグレードして自分なりに“セカンドマウスフル”を追加しバージョン2.0〜2.5へと進化させる事が出来たと思います。しかしそれに慢心せずさらに見直し、“セカンドマウスフル”を最終的に行う深度を再設定して3.0〜3.5へと昇華させる必要があったと思います。トリプルデプスの勝利に浮かれていないつもりではいましたが“目標100m”へ向けて細かなテクニックやプロセスの再確認が疎かになっていたことは否めません。また仮にテクニックを見直す機会があったとしても時間切れになっていたのかもしれません。

そして“2.5”ではまだ脆弱であり、“3.0”へと大幅にバージョンアップしなければ95mがMAXであり、100m越えは遠く、競技会などの不安定な場面では90mがMAXになる、ということが分かりました。そのため、耳が抜けず、途中で引き返してきました。90mが今の自分の実力なのです。悔しいですがこれが現実です。


今回の教訓としては好調の時ほど細かな点を見直す必要がある、ということでしょう。

負け惜しみになりますが、メダルを獲るよりも大きな学び、収穫、気付きがありました。

成功は偶然、失敗は必然なのです。

“ファーストマウスフル”と“セカンドマウスフル”を行うこと自体は今シーズンでマスターできました。ファーストは30m、そしてセカンドをどの深度に設定するかがポイントになります。カルロス、ギオム、デイブらに聞いて廻っていますがみんなそれぞれ違う深度でのセカンド、あるいはラストマウスフルを行っています。自分も自分なりのポイントを探し出そうと思います。

セカンドを行う深度の適切な設定と身体的な適応能力を身に付ければ100mオーバーそして110m台が見えてきます。

ここに気がつけたことは失敗したからこそ、なのです。ですからまったく気落ちしていません。大きな大きなプレゼントを頂いた気持ちです。

トリプルデプスでは総合優勝し、結果がついてきました。世界選手権では失敗したことで、次へのステップが見えてきました。

どちらも自分にとっては素晴らしい経験です。

今シーズンの大会はこれで全て終了です。

来シーズンは100m越えと世界記録を狙います。



応援ありがとうございました。




 

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プロフィール

篠宮龍三
篠宮 龍三.
しのみや りゅうぞう
プロ・フリーダイバー

2004年 日本人初のプロ選手となる。

2005年 世界ランク1位入賞。(フリーイマージョン種目)

2005〜2007年 国際大会三年連続総合優勝(エジプト、フランス、エジプト)

2008年4月バハマにて、アジア人初の水深100mに到達。世界ランク2位入賞。(コンスタント種目)

2009年4月にはジャック・マイヨールの自己最高記録の水深105mに到達。同年12月には水深107mのアジア記録をマークし、マイヨール越えを達成。(コンスタント種目)

2010年4月にはバハマにて水深115mの現アジア記録を達成。(コンスタント種目)
同年7月は自らオーガナイザーとなり沖縄で世界選手権をアジア初開催。また日本代表キャプテンとして参加し、銀メダル獲得。

2013年5月カリビアンカップにて水深56mのコンスタントノーフィンのアジア記録更新。同年10月バリ大会にてコンスタント種目優勝。

2014年12月バハマ大会にて水深66mのコンスタントノーフィンのアジア記録更新(通算37個目のアジア記録)

2015年4月バハマ大会にて総合準優勝。アジア人男性初のメダル獲得。

国内初のプロ選手として国際大会を中心に参戦。2016年10月、18年間の競技生活に幕を閉じる。現在は沖縄でスクールや海外ツアー、大会等を運営する。

OneOceanを自身のメッセージに掲げ、海洋保護を訴えるイベントをプロデュースしている。

一般社団法人沖縄フリーダイビング協会を立ち上げ、代表理事として沖縄でのフリーダイビングの振興を行う。

本の紹介
素潜り世界一
心のスイッチ
ブルー・ゾーン