篠宮龍三.オフィシャルブログ One Ocean〜海はひとつ!

2008.04.13 Sunday

-104m and over !

11日間に及ぶ大会がようやく終わりました。長かったです、そりゃもうアメリカの大統領選かと思うほど、長かったです。予定を変更して途中で帰っちゃった選手もいましたが、気持ちは分からないでもないですね・・・。

結果はこのようになります。トータル6本、合計598m!

4/1  95m 日本新
4/3 100m 日本新
4/5  99m (申告103m)
4/7 101m 日本新
4/9  99m (申告105m)
4/11 104m (申告105m)

最終日は思い切って世界記録を申告しようかとも考えていましたが、どうも100m前後に今回のひとつの壁があるようなので105mを申告。この105mはジャックのラストレコードなのでやはりバハマの海で決めておきたかったのです。今回は長い試合期間だったのでいろいろなことをテストできました。一番の収穫はトレーニングで出した自己ベストやそれ以上の深度を申告できるチャンスがあり、思う存分トライ出来たことです。以前はそういったリスキーなことは避けていましたが、最後は105m申告の104m到達と1m手前で引き返しましたが試合で自己ベストを更新できたのが大きな手ごたえになりました。ですのでまったく悔しさなどは感じていません。思いっきりチャレンジしてベストを尽くしましたし、そのための準備を怠らなかったからです。また一番最後に一番いい記録が出せたことも、集中力を切らさず、コンディションを一定に保てたことの結果が出ていると思います。

またAIDAの公式競技会でマークされた記録をみていくと104mというのは歴代4位という記録になります。

 。隠隠横蹇.蓮璽弌璽函.┘献廛WC2007
◆。隠隠娃蹇.妊ぅ屐  .┘献廛WC2007
 105m カルロス  ニースWC2005
ぁ。隠娃苅蹇ー諜棔   VBバハマ2008
ァ。隠娃娃蹇.沺璽謄ン エジプトWC2006
Α 。坑坑蹇.オム   エジプトWC2007




最終日の104mダイブは非常に落ち着いてまた楽しんで潜ることが出来ました。ボトムから1.5mにはテープがゼブラ模様に張っていあり、そこでは何回でもロープを掴んでいいことになっています。そのゼブラゾーンに入る直前、最後の耳抜きのエアがちょうどなくなり、1m手前でしたが泣く泣く引き返しました。まだシーズンは始まったばかりですし、ここで鼓膜を破ってはいけないと判断したことは賢明だったと思います。フリーダイビングはたかがスポーツ、大会もたかがゲームなのです。たかが「ルールの決まった遊び」に命を賭けたり、身体を傷つけたり、ひどいブラックアウトを起こしたりするのは愚の骨頂だと思います。去年のエジプト世界選手権ではトレーニングでどんなにがんばっても95mしかいけず、鼓膜を破っても100m行っちゃおうか!とも考えましたが、あのときも無理をしなかったからこそ、このバハマでの結果があるのだと思います。あせらず無理をしないで続けていけば必ず海は1m、また1mとフリーダイバーを受け入れてくれるものだと思います。105mは沖縄、ちゅら海でのトレーニングダイブで楽しく決めたいと思います。105mを試合で決めることにはもう未練はありません。ベストを尽くしましたし、先も見えてきました。世界記録まであと8m、その8mをどう攻略するかを楽しく悩んで考えて行きたいと思います。あと8m先には世界が待っています。今年はまだあと半年ほどあります。幸いなことに自分は100mでもほとんど窒素酔いを感じませんし、水面に戻ってきてもチアノーゼは出ていません。高濃度の窒素や酸素、二酸化炭素に対する耐性はあり、大腿筋の酸欠、疲れもさほどない、ということは残りの要因は8m分の耳抜きだけです。8mはあと耳抜き2回ほどで到達できるでしょう。

今のところの世界ランク(2008年)はデイブが今大会で出した108m(108点)が一位。そして篠宮の104m(102点)は二位となっています。まずは109mをだして暫定でも世界ランク一位を獲りたいと思います。そしてその次に世界記録を狙いたいと考えています。

今回の目標は100m突破と世界記録へのチャレンジの二つでした。一つ目の目標である100mは毎日潜っていましたが、世界記録へはまだあと2、3回分の耳抜きのエアが必要です。その目標と現実のギャップを埋めるべく、残りのシーズンも精進したいと思います。

応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
これからもあたたかい応援をよろしくお願いします。

 

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プロフィール

篠宮龍三
篠宮 龍三.
しのみや りゅうぞう


フリーダイバー

AIDAマスターインストラクター

写真家



2004年 日本人初のプロ選手となる。

2005年 世界ランク1位入賞。(フリーイマージョン種目)

2005〜2007年 国際大会三年連続総合優勝(エジプト、フランス、エジプト)

2008年4月バハマにて、アジア人初の水深100mに到達。世界ランク2位入賞。(コンスタント種目)

2009年4月にはジャック・マイヨールの自己最高記録の水深105mに到達。同年12月には水深107mのアジア記録をマークし、マイヨール越えを達成。(コンスタント種目)

2010年4月にはバハマにて水深115mの現アジア記録を達成。(コンスタント種目)
同年7月は自らオーガナイザーとなり沖縄で世界選手権をアジア初開催。また日本代表キャプテンとして参加し、銀メダル獲得。

2013年5月カリビアンカップにて水深56mのコンスタントノーフィンのアジア記録更新。同年10月バリ大会にてコンスタント種目優勝。

2014年12月バハマ大会にて水深66mのコンスタントノーフィンのアジア記録更新(通算37個目のアジア記録)

2015年4月バハマ大会にて総合準優勝。アジア人男性初のメダル獲得。

国内初のプロ選手として国際大会を中心に参戦。2016年10月、18年間の競技生活に幕を閉じる。現在は沖縄でスクールや海外ツアー、大会等を運営する。

OneOceanを自身のメッセージに掲げ、海洋保護を訴えるイベントをプロデュースしている。

本の紹介
素潜り世界一
心のスイッチ
ブルー・ゾーン